常設展ニュース
常設展示室の中の展示替えコーナーです。長期間展示できない資料や新収蔵資料などを中心に、小規模な企画展示を随時開催しています。
映画館のビラやパンフレット、俳優のブロマイドなど映画に関係した収蔵資料を展示します。映画のスーパーヒーローが登場する特別展「DC展」とあわせてお楽しみください。
映画館のビラ(昭和30年代)
桶屋、大工、三味線屋など、近年受贈したさまざまな職種の道具類を紹介。名古屋で営まれた職人の世界を見ていきます。
大工道具
古墳時代には、様々な形の焼き物・埴輪、色とりどりの石製品、鈴のついた鏡など、今見ると不思議な形のものがあります。こうした古墳時代の多彩な形をお楽しみください。
馬形埴輪
昭和34年(1959)9月26日に襲来した伊勢湾台風。63年の時を経て、人びとの体験を館蔵資料から伝えます。
救援物資として支給されたカンテラ
江戸時代、名古屋城下西部に敷設され、近代まで使われていた幅下水道。その管理の実態を新出資料から紹介します。
尾張名古屋埋枡之図
「交通」「土地利用」「道具」などのテーマについて、明治時代から現在までの間にくらしを変えたできごとを紹介し、名古屋市や人々の生活がうつりかわる様子をたどります。
建設途中のテレビ塔 竹村文男氏撮影
名古屋城下の文化的な繁栄ぶりをしめす絵画や工芸品などを、定期的に展示替えしています。
太平の世となった江戸時代でも、武士が祖先の武勇を伝え、いざという時の己の勇姿を演出するため美麗な甲冑が必要とされていました。様々な形のよろいとかぶとを紹介します。
紫糸威最上胴具足
京都樂家歴代の作品と、その陶法を受け継いだ窯やそこで焼かれた茶人の手造りによる茶碗を楽茶碗と呼びます。今回は美しい黒色を呈した黒楽茶碗を特集します。作者の個性あふれる茶碗を見比べながらお楽しみください。
重要文化財 本阿弥光悦 黒楽茶碗 銘 時雨
緑区大高町にある春江院の所蔵品から、書院を飾る江戸時代の襖絵を紹介。前期の6月29日から7月24日は狩野永秀「芦鷺図襖絵」四面、後期の7月27日から8月21日は喜田華堂「波千鳥図襖絵」四面を展示します。
狩野永秀 芦鷺図襖絵 春江院蔵
喜田華堂 千鳥図襖絵 春江院蔵
博物館では、所蔵資料を活用して、商店街などの地域と様々な連携事業に取り組んでいます。60年に一度のお鍬祭りの復活や、「ええじゃないか」150年を記念したイベントなど、展示以外の事業を紹介します。
おたふくの面 『御鍬祭真景図略』より
江戸時代前期、尾張藩の御用絵師をつとめた清野一幸を紹介。前期の1月4日から22日は「唐人物図押絵貼屏風」、後期の1月25日から2月26日は「花鳥図押絵貼屏風」を展示します。
清野一幸 唐人物図押絵貼屏風(右隻)
使用された版木をとおして、「制作」という観点から尾張の地誌『尾張名所図会』、詩歌集『名区小景』などの資料を見ていきます。
『尾張名所図会』版木
やまと絵に学び、独自の作風を切り開いた名古屋出身の画家、田中訥言(たなかとつげん)の作品を紹介します。
田中訥言 日月図屏風(右隻)
展示期間は3月1日から26日
名古屋近郊に伝わるからくり人形や祭礼道具などを定期的な展示替えにより紹介します。
近代名古屋を代表する趣味人で、大のお祭り好きとしても知られる伊勢門水(いせもんすい、1859年から1932年)。彼が能「橋弁慶」を題材に描いた作品を紹介します。
伊勢門水 橋弁慶図屏風
東区新出来の山車鹿子神車は、6月第一土日の出来町天王祭に曳き出されます。その祭りに携わっていた方が製作した山車模型を、祭りの様子とともに紹介します。
鹿子神車山車模型
「虫送り」とは「ウンカ送り」ともいい、田植え後に生長した稲につく害虫の退散を願う初夏におこなわれる行事です。虫送りに使われた道具の中から「サネモリ(斎藤実盛)」と呼ばれるワラで作られた人形などを紹介します。
虫送り人形
中川区戸田では10月第一土日に、戸田まつりが行われ、5輌の山車が飾られます。まつりに登場する山車のひとつ、白山社山車のからくり人形を紹介します。
白山社山車のからくり人形
郷土芸能保存会蔵
奥三河の「花祭」では神事や舞に用いるためや祭りの会場(舞庭、まいど)を飾るためにたくさんの祭具が準備されます。「切り草(きりくさ)」と呼ばれる色紙を細かく切った飾りをはじめ、花祭に使用された祭具の数々を紹介します。
翁の幣(布川の花祭)
すごろくや羽子板など正月の遊び道具、「あぶ」や「せみ」と呼ばれる名古屋風の凧も展示します。小学校1年生の生活科の単元に合わせた内容です。
名古屋凧 蝉
軒先や屋根にまつられている屋根神さま。近年受贈した屋根神の祠と、市内各所で撮影された屋根神の風景を紹介します。
屋根神
展示内容が決まりましたらお知らせします。