展示

テーマ10 近世尾張の文化

狐の嫁入り

営業再開から令和2年5月24日(日曜)

 「狐の嫁入り」は、闇に浮かぶいくつもの火、晴れているのに降る雨など、まるで狐に化かされたかのように感じられる不思議な現象を指す言葉ですが、絵画や文学のテーマとしても表現されてきました。
 この展示では江戸時代の絵画において、どのように「狐の嫁入り」が描かれてきたか、館蔵品を中心としてご紹介いたします。擬人化された狐たちの愛らしい表情と、狐火や宝珠など、狐だからこその表現をお楽しみいただけることでしょう。あわせて江戸時代に多数出版された、狐や鼠が主人公となった「嫁入物(よめいりもの)」の展開についても探ります。

枠取られた宝珠のなかに狐の婚礼を描いた掛軸

浮田一蕙(うきたいっけい)「狐嫁入図」
絹本着色 嘉永2年(1849) 館蔵

公家の衣装をまとった雌雄の狐と狐火をともす子狐

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