展示

テーマ10 近世尾張の文化

歌仙絵

営業再開から6月21日(日曜)

 平安時代以降、優れた歌人は「歌仙(かせん)」と呼ばれ、和歌をたしなむ人々の尊敬を集めてきました。鎌倉時代に入ると、歌仙の姿に和歌を書きそえた「歌仙絵」の制作が宮廷社会の中で流行します。近世に至ると、婚礼調度や贈答品として、歌仙絵の制作が盛んになったのに加え、版本で歌仙絵が出版されたことにより、歌仙絵はより身近なものになっていきました。
この展示では、バリエーション豊かな歌仙の姿を紹介するとともに、歌仙絵がどのように享受されてきたのかをたどります。

平安装束を着た老人が座っている

渡辺清「柿本人麻呂像」館蔵

法衣を着た僧侶が座っている

浮田一蕙「僧正遍昭図」館蔵

左に貴族女性の姿を描いた絵、右に和歌を記した色紙を貼り込んだアルバム

土佐光祐「三十六歌仙書画色紙帖」館蔵より中務(なかつかさ)