展示

常設展テーマ10

森本沙鴎

  • 10月28日(水)~12月20日(日)

 森本沙鴎(もりもと さおう:1783~1843)は江戸時代後期に、名古屋城下で酒造業井桁屋の主人を務める傍ら、俳諧宗匠(俳諧の先生)として活躍していました。俳諧を井上士朗・竹内(大鶴庵)竹有に学び、弟子の伊東而后(いとう じごう:1785~1865)らと、『無名集』(むめいしゅう)などの著作を手掛けながら、尾張の俳人を数多く育てました。

 この度、沙鴎のご子孫から伝来資料を当館にご寄贈頂きました。この中には沙鴎宛の手紙が約200通も含まれており、この資料によって沙鴎が全国各地の俳人たちと交流を深めていた様子が明らかになってきました。

 たとえば、「天保の三大家」の一人として、京都を中心に、全国的に活躍した俳人成田蒼虬(なりた そうきゅう:1761~1842)からの手紙には、時期は不明ながら名古屋に滞在していたことが書かれており、この書状によって、沙鴎は全国的に著名な俳人とも交友があったことが窺えます。

 今回はこれら書状と共に、発句短冊など、沙鴎の俳諧関係資料を中心に展示します。

 また最近の発掘調査によって、沙鴎が営んでいた井桁屋の様子が浮かび上がってきました。酒造業を営んでいた時代の井桁屋に関する資料もご紹介します。

成田蒼きゅう(なりた そうきゅう)書状

発句摺物

沙鴎発句短冊(さおうほっくたんざく)

成田蒼虬(なりた そうきゅう)書状

発句摺物

沙鴎発句短冊
(さおうほっくたんざく)