展示

常設展フリールーム

くらしのうつりかわり

  • 会期:平成28年12月13日(火)~平成29年2月26日(日)
  • 会場:フリールーム・テーマ10・13・14

 名古屋市内の小学校では、3年生の社会科で「古い道具と昔のくらし」という単元を学びます。この授業では、今ではあまり見られなくなった古い生活道具の名前や使い方を調べ、昔の生活を学びます。

 名古屋市博物館では、これまでに収集したさまざまな昔の生活道具を活用し、こうした学校での授業に沿う形で、毎年冬に常設展示室内で「くらしのうつりかわり」展を開催しています。

 ふり返って考えると、今からちょうど50年前、昭和39年(1964)には東海道新幹線が開業し、また東京オリンピックも開催されました。日本が高度経済成長をとげつつあった、この昭和30年代頃までは、日本の家庭で部屋の明かりといえば裸電球が主流で、クーラーもエアコンもない時代でした。台所も今のようなシステムキッチンはまだありません。電気やガスにたよらない、いわば「エコ」なくらしの中で、当時の人々はどのような工夫をしていたのでしょうか。

 この「くらしのうつりかわり」展では、常設で展示している食の道具や明かりの道具に加えて、暖房具や洗濯道具、着物や履き物など、日本が高度経済成長をとげる以前に各家庭で使われていたいろいろなくらしの道具約180点を展示します。

 また、12月23日(金祝)~2月26日(日)(予定)の土・日・祝日には、3階ギャラリー7室であわせて開催する「くらし体験学習室」も無料で一般公開いたします(平日は学校団体のみの利用となります)。年配の方々には懐かしい道具も多いことでしょう。お子さん、お孫さんなどと共に、ご家族でひとときをお過ごし下さい。

洗濯道具の展示風景

洗濯道具の展示風景(平成25年度の様子)