展示

常設展フリールーム

中国古代の青銅鏡 ―松本勝弘氏収集古鏡コレクション―

  • 7月14日(火)~9月13日(日)

 市内在住の個人が所蔵する、約140枚にのぼる中国の古代と日本の中・近世の銅鏡。名古屋市博物館では、ここ約4年間にわたって、この銅鏡コレクションを調査してきました。そのうち100枚以上を占める中国鏡は、中国の春秋戦国時代から清代まで約2600年間、通時代的に銅鏡のバラエティと変遷をたどることができる、非常に充実した内容であることがわかりました。しかも、世界で35枚ほどしか所蔵例がない「彩画鏡」をはじめ、たいへん貴重で重要な作品が含まれています。

 中国の銅鏡の文様は、人々の思想、願いを表現しています。また中国で古来信じられてきた宇宙観や、神々や神獣の姿も表されています。それぞれの時代の社会状況、文化的流行などが反映されていると同時に、さまざまな文様のデザインを楽しむことができます。今回のフリールームでは、コレクション中の優品および主要なものを展示し、中国歴代の銅鏡に秘められた神話世界や歴史背景をご紹介します。

彩画人馬鏡

彩画人馬鏡

波濤船舶八稜鏡

波濤船舶八稜鏡

方格四獣画像鏡

方格四獣画像鏡

銘帯三段式神獣鏡

銘帯三段式神獣鏡

方格規矩鏡(部分)

方格規矩鏡(部分)

方格規矩鏡に表された四神

方格規矩鏡(部分)