展示

常設展フリールーム

子どもたちが見た伊勢湾台風

  • 9月15日(火)~10月25日(日)

 昭和34年(1959)9月26日にこの地域を襲った台風15号は、死者・行方不明者5,098名という未曾有の大災害を引き起こし、「伊勢湾台風」として今も人々の記憶に刻まれています。台風の被害が激しかった南区白水小学校では、被災状況を児童や教師が作文や絵にまとめました。博物館では、昨年から公開の同意を得るため、これらの作文を書いた人を捜しています。これまでに同意いただいた150名分をこえる作文を公開し、当時の写真や映像記録とともに、伊勢湾台風の被害と子どもたちの経験や思い、そして、強く生きる姿を紹介します。

【作文】

全学年クラスごとに綴られ、1,600名をこえる児童が経験した台風時の様子や被害、被災後の生活などが、原稿用紙に鉛筆で書かれています。直筆の原稿から子どもたちの思いを感じとってください。

【絵】

紙を貼りあわせたおよそ幅160cm・縦110cmの画面に、6年2組の児童が力をあわせて描いた1枚の絵。恐ろしい台風の被害の様子を伝える力作です。

【写真・映像】

被災した児童の親が撮影した白水学区付近の写真、救助に向かった人や報道関係者が撮影した写真などの映像は、甚大な被害やそこで生きる人々の姿を克明に記録しています。また、当時小学生だった人などが語る現在の思いなどについても、映像記録として紹介します。

お願い 当時、白水小学校に在校していた方々へ
 博物館では作文を書いた方々を探しています。昭和34年(1959)当時、白水小学校(分校の現柴田小学校含む)の生徒だった人は、自分が書いた作文があるかもしれません。これらの作文は災害の恐ろしさを伝える文化財です。これを後世に伝えるため、情報をお寄せいただき、公開の同意をいただきたく考えています。
 作文の有無を確認しますので、まずは博物館にご連絡ください(電話052-853-2655)。

伊勢湾台風(南区白水付近) 昭和34年(1959) 館蔵(伊東重光氏撮影)

台風記 昭和34年(1959)頃 館蔵(白水小学校寄贈)

台風記 昭和34年(1959)頃 館蔵(白水小学校寄贈)

伊勢湾台風被災図 昭和34年(1959)頃 館蔵(白水小学校寄贈)

伊勢湾台風(南区白水付近) 昭和34年(1959) 館蔵(伊東重光氏撮影)

伊勢湾台風(南区白水付近) 昭和34年(1959) 館蔵(伊東重光氏撮影)