いろいろなテーマでの展覧会を開くための部屋です。展覧会は年に5~6回くらいあり、名古屋の歴史のいろいろな事柄について深く調べた企画展や、外国の様々な文化遺産(ぶんかいさん)を紹介する特別展などが開かれます。展示するものがいたまないように、温度や明るさが細かく調節できるようになっています。
名古屋市とそのまわり、むかし「尾張」と呼ばれていた地方の歴史について紹介する部屋です。この地方に人間が住み始めた原始時代から、みなさんが生きる現代まで、それぞれの時代で人々が使っていた道具や、織田信長(おだのぶなが)・豊臣秀吉(とよとみひでよし)・徳川家康(とくがわいえやす)などこの地方で活躍(かつやく)した人たちの歩みを約1,000点の資料を展示して紹介しています。
展覧会のためには、ほかの地方の博物館から「資料」を借りてくることもあります。とても大事なあずかりものなので、エアコンやクッションの効いたトラックで運び、雨のかからない屋内の車庫で積みおろしします。
「資料」を大事にしまう倉庫です。名古屋市博物館には6部屋の収蔵庫があり、掛け軸やくらしの道具、やきもの、本など資料の種類ごとに整理してしまわれています。何重ものロックで厳重に鍵がかけられ、センサーやカメラで監視されています。紙や絹に描かれた絵画など、温度や湿度が急に変わるといたんでしまう物をおさめる収蔵庫は、24時間エアコンを動かし、遠い未来まで資料を守り続けています。
博物館の電気設備を管理する部屋です。収蔵庫や展示室のエアコンがきちんと働いているか、お客様が使うエレベーターは問題なく動いているか、博物館の資料と博物館に来たお客様の安全をつねに見守っています。みなさんが普段目にすることのない設備が博物館のはたらきを支えているのです。
博物館に来たお客様をロビーで最初にお迎えするのが、この「考える人」です。すわった姿で高さは181センチもあります。19世紀を代表するフランスの彫刻家、オーギュスト・ロダンの代表作で、同じ原型から造られた像がいくつかあります。地獄に落ちた人々の運命に思いをめぐらす、14世紀イタリアの詩人ダンテの姿を表しています。みなさんも同じポーズで名古屋の歴史と未来について考えてみませんか。