展示

特別展

開祖瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師七〇〇回 二祖峨山韶碩(がさんじょうせき)禅師六五〇回 遠忌記念

特別展 「禅の心とかたち 總持寺の至宝」

禅の心とかたち タイトルバナー

諸嶽山總持寺(しょがくさんそうじじ)は、吉祥山永平寺(きちじょうざんえいへいじ)とともに曹洞宗の二大本山のひとつです。曹洞宗の太祖と呼ばれる瑩山紹瑾(けいざんじょうきん 1264~1325)が鎌倉時代の元亨元年(1321)に能登国にあった諸岳寺観音堂(もろおかでらかんのんどう)を禅の道場に改めた事に始まります。瑩山紹瑾の門流によって、曹洞宗の禅は全国に広がって行き、それとともに總持寺は曹洞宗の中核寺院として発展して、大本山を名乗るようになりました。明治44年(1911)に神奈川県横浜市に移転し現在に至っています。
 本展は、總持寺が所蔵する宝物を通じて、曹洞宗の禅を紹介するものです。あわせて両禅師ゆかりの寺院からも特別出品されます。

特別展 禅の心とかたち總持寺の至宝 出品目録

観覧料

一般 高大生 中学生以下
1,000(800)円 600(400)円 300(100)円

*( )内は前売りおよび20 名以上の団体料金。

*前売券は10月14日(金)まで名古屋市博物館、チケットぴあ(Pコード=767-701)、ローソンチケット(Lコード=41630)、ほか主要プレイガイドなどで販売

*名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用してご来館の方は100円割引。

*身体等に障害のある方または難病患者の方は、手帳または受給者証の提示により本人と介護者2名まで当日料金の半額。

*各種割引は重複してご利用いただくことはできません。ご了承ください。

会 期 平成28年(2016)10月15日(土)~11月27日(日)
休館日 毎週月曜日、第4火曜日(10月25日・11月22日)
会 場 名古屋市博物館 [名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1 地下鉄桜通線桜山駅下車5分]
主 催 名古屋市博物館・中日新聞社・曹洞宗大本山總持寺

總持寺とは

總持寺空撮写真

總持寺の伽藍

瑩山紹瑾像写真

瑩山紹瑾像 總持寺蔵 重要文化財

 曹洞宗の二大本山のひとつ。道元禅師から四世の法孫(ほうそん)にあたる瑩山紹瑾(けいざんじょうきん 1264~1325)禅師が、鎌倉時代の元亨元年(1321)に能登国鳳至郡櫛比荘(のとのくにふげしぐんくしひしょう)(石川県輪島市)にあった律院、諸岳寺観音堂を禅の道場に改めた事に始まります。元亨2年(1322)、後醍醐天皇によって總持寺は「曹洞出世の道場」と認められて、曹洞宗の大本山を称するようになったといいます。瑩山紹瑾から總持寺を引き継いだ峨山韶碩(がさんじょうせき 1276~1366)禅師とその門流によって、曹洞宗の禅は全国に広がって行きました。そのため曹洞宗では、道元禅師を高祖、瑩山禅師を太祖と称し両祖を祖師として仰いでいます。總持寺は曹洞宗の中核寺院として発展し、室町時代には能登を領した大名である畠山氏、江戸時代には、前田氏の外護(げご)を受け伽藍の整備が進められていきました。明治31年(1898)火災に遭ったのを機に、明治44年(1911)、現在の横浜市鶴見に移転再建され現在に至っています。
注:瑩山禅師は曹洞宗では「太祖」と呼ぶことが一般的ですが、本展では總持寺を開いた人物として「開祖」と表記します。

展示構成

Ⅰ.禅の諸相

 禅宗寺院で用いられる様々な法具・什具を取り合わせ、總持寺の禅の空間を象徴的に再現します。また、總持寺の前身である諸嶽観音堂が白山信仰に基づく観音霊場であったことから、関連する仏像を展示します。

大法被部分写真

獅子吼文大法被(部分) 總持寺蔵 重要文化財 寺外初公開
展示期間10月15日(土)~11月6日(日)

観世音菩薩坐像写真

観音菩薩坐像 總持寺祖院蔵

Ⅱ.草創と展開 祖師頂相と基本史料

 瑩山紹瑾から總持寺を引き継いだ峩山韶碩は組織の整備を進め、外護者にも恵まれた總持寺は曹洞宗の中心的寺院として発展してゆきます。

瑩山紹瑾坐像写真

瑩山紹瑾坐像 永光寺蔵

前田利家夫人像写真

前田利家夫人像 總持寺蔵 重要文化財
展示期間11月8日(火)~11月27日(日)

Ⅲ.嫡々彩華(てきてきさいか) 文化財賞翫

 總持寺には禅宗美術に限らず、様々な什宝が伝来しています。東アジア美術から現代美術まで広がる多彩な什宝を紹介します。

瑩山紹瑾坐像写真

提婆達多像(だいばだったぞう) 
總持寺蔵 重要文化財

蔵王権現立像写真

蔵王権現立像 總持寺蔵

※会期中一部展示替えがあります。出品目録(開催までに本サイトでダウンロード開始予定)などでご確認ください。

出品目録などのダウンロードはこちら

関連企画 館蔵 風外本高の禅画

  風外本高(ふうがいほんこう)(1779~1847)は伊勢国出身の曹洞宗の僧で、三河国足助の香積寺(こうじゃくじ)に住し教化につとめました。禅画・文人画の名手として知られ、この地方には多くの作品が残っています。

※特別展「禅の心とかたち」会場内の企画展示です。

風外本高像写真

風外本高像 横山雲安画・風外本高賛 
名古屋市博物館蔵

船子夾山図写真

船子夾山図(せんすかっさんず) 
風外本高画賛 
名古屋市博物館蔵

関連事業

※講演会等の聴講にあたり障害等により特別の配慮が必要な方は、2週間前までに博物館にご相談ください。

講演会 「總持寺の歴史と宝物」

日時:10月15日(土) 14時から(開場13時30分)

講師:小池富雄氏(鶴見大学教授)

会場:博物館講堂

定員:当日先着220名

料金:聴講無料 ただし本展チケット(観覧済み半券可)が必要です

※当日12時30分より聴講整理券を先着順に配布します(1名様1枚限り)。

講演会 「愛知の曹洞禅」

日時:11月12日(土) 14時から(開場13時30分)

講師:川口高風氏(愛知学院大学教授・白鳥山法持寺住職)

会場:博物館講堂

定員:当日先着220名

料金:聴講無料 ただし本展チケット(観覧済み半券可)が必要です

※当日12時30分より聴講整理券を先着順に配布します(1名様1枚限り)。

学芸員による展示説明会

日時:10月29日(土) 14時から(開場13時30分)

講師:山田伸彦(名古屋市博物館学芸員)

会場:博物館展示説明室

定員:当日先着100名

料金:聴講無料。

坐禅体験会

日時:10月26日(水)、27日(木)、28日(金) 14時30分から(開場14時)

協力:愛知県第一曹洞宗青年会

会場:博物館展示説明室

定員:当日先着20名

料金:聴講無料 ただし本展チケット(観覧済み半券可)が必要です

※当日12時30分より聴講整理券を先着順に配布します(1名様1枚限り)。

※長時間足を組むことが困難な方、そのほかサポートをご希望の方は、当日の2週間前までに博物館にご相談ください。