感じる縄文時代
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縄文時代という名まえの「縄文」は縄文土器の「縄文」です。縄文土器という名まえは明治10年(1877)に東京都・大森貝塚で行われた日本で最初の近代的な考古学発掘調査で発見された土器に縄目のもようがつけられていたので縄文土器とよばれるようになりました。その縄文土器の使われていた時代という意味で縄文時代という時代の名まえがつけられたのです。
さて、力強く立体的な造形をもつ縄文土器は「日本美術のあけぼの」として位置づけられ、美術の教科書にも載っています。縄文土器の芸術作品としての魅力を見いだしたのは、昭和45年(1970)に開催された大阪万国博覧会の「太陽の塔」や「芸術は爆発だ!」などのことばで知 られる芸術家、岡本太郎さん。1950年代はじめ、たまたま東京国立博物館で見たのがきっかけで、パワーあふれる縄文土器の造形に圧倒されたそうです。
このコーナーでは、岡本太郎さんが注目した立体的で複雑なかたちのもの、それとは趣きの異なるシンプルなものなど 縄文土器のいろいろな表情をお楽しみいただきます。
シカやイノシシなど動物の狩りには弓矢、家を建てるための木を伐採するためには斧というように縄文人たちもいろいろな道具を使いました。しかし、こうした道具がそのまま見つかることはあまりありません。木や動物の骨や角、皮など有機物で作られたパーツは、長い時間のうちに腐食してしまい、石のような無機質の材料で作られたパーツしか残らないからです。石器の多くは縄文人の使ったいろいろな道具の刃の部分なのです。石器は部品だったのです。こうしたことがイメージしづらい原因のひとつかもしれません。
このコーナーのひとつでは、1960年代にパプアニューギニアの人々が使っていた斧や弓矢を縄文時代の石器といっしょに並べて、石器がどんな道具の部品なのか、道具のどの位置に付けられていたのか、などをイメージしやすいようにしています。
縄文時代は暑かったのか、寒かったのか、どんな動物がいたのか、どんな木が生えていたのか、食べられる実がなるのか、石器はどう作ったのか、材料はどうやって手に入れたのか、家はあったのか、どんな家だったのか、お墓はどうだったのか、などなどなど・・・ 身近なテーマをとりあげて、縄文時代をイメージできて、感じられるような工夫をしています。
日本列島全体では465,021か所の遺跡が知られていて、そのうち縄文時代の遺跡は90,531か所です。縄文時代の遺跡は東日本の方が圧倒 的におおく、愛知県-岐阜県-福井県より東にある縄文時代の遺跡が76,774遺跡もあり85%を占めます(遺跡全体でみると東日本23都道県で225,937遺跡、西日本24府県で239,084遺跡とほぼ同数です)。そのなかで愛知県はもっとも西側にあるせいか1,160遺跡と東日本に属する都道県のなかでは3番目に少ない県となっています。
縄文時代の遺跡のある場所をみると「こんなところにまで」というところにもありますが、平坦な開けた高台が好まれたようで、とくに山と平地との境界にある高台、海や川に面した高台に多くあります。みなさんの住んでいるところの近くにもあるかもしれません。
このコーナーでは、近年、発掘調査が行われた遺跡を中心に愛知県の縄文時代遺跡を紹介します。
※遺跡の数は文化庁の統計による。
感じる縄文時代展ワークショップ、展示説明会などのご案内
小学4年生以上。定員各回12名。要事前申込み。所要時間90~120分程度。
12月14日(日) 10時30分~[申込み期間 11月15日(土)~11月30日(日)]
1月18日(日)10時30分~[申込み期間 12月19日(月)~1月4日(日)]
中学生以上。定員20名。要事前申込み。所要時間120分程度。
12月20日(土)13時30分~[申込み期間 11月19日(水)~12月6日(土)]
小学4年生以上。定員各回12名。要事前申込み。所要時間90~120分程度。
12月20日(土)10時30分~[申込み期間 11月19日(水)~12月6日(土)]
1月25日(日)10時30分~[申込み期間 12月24日(土)~1月11日(日)]
土器にもようをつける。
D1 メディアアートで縄文時代を体感しよう!
D2 世界にひとつだけのマイ縄文デザイン
D3 縄文キッチンをのぞいてみよう!
3D スキャナで計測した土器
名古屋市立大学芸術工学部横山清子研究室提供
12月23日(火・祝) 10時~16時 開場時間内に自由にご参加ください。申込み不要、展示説明室にて。
定員約20名。申込み不要。展示会場にて(観覧券が必要です)。所要時間90分程度。
1月10日(土)10時30分~
1月24日(土)10時30分~
小学4年生以上。定員各回12名。要事前申込み。所要時間90~120分程度。
1月11日(日)10時30分~[申込み期間 12月10日(火)~12月25日(木)]
2月1日(日)10時30分~[申込み期間 1月4日(日)~1月18日(日)]
定員約20名。申込み不要。展示会場にて(観覧券が必要です)。所要時間90分程度。
1月17日(土)10時30分~
1月31日(土)10時30分~
12月13日(土)14時~ 申込み不要、先着100名程度。所要時間60分程度。展示説明室にて。
会期中の毎土曜日開催 14時~ *12/13・12/20は行ないません。
定員約20名。申込み不要。展示会場にて(観覧券が必要です)。所要時間30分程度。
■事前申込みの方法
【宛て先】〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1 名古屋市博物館「参加ご希望のワークショップ名」係
1通につき1つのワークショップ・2名まで申込みできます。
返信用はがきに住所・氏名を書いてください。
https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/からご応募ください。
上記の申込み期間中にご応募ください。応募者多数の場合は抽選で決定します