過去の展覧会の紹介
「王賜」銘鉄剣 稲荷台1号墳出土
市原市教育委員会蔵
弥生時代に文字(漢字)と出会った日本人。やがて彼らは、必要に応じて文字を使い、木・布・土器・金属・石そして紙などにその活動を記しました。そのほとんどは伝わることなく失われてしまいましたが、千年以上も土中で眠り続け、奇跡的に朽ちることなく残った木簡など、新たな文字資料も続々と発見されています。私たちが手にすることのできる文字遺産から古代の新事実があきらかになってきました。
この展覧会では、近年の発掘や研究の成果をまじえながら、東海地方と関係する数多くの木簡を中心に、さまざまな文字資料から見えてきた古代日本人の活動を紹介します。本展は、名古屋市博物館と愛知県立大学、愛知大学、名古屋市立大学との共同企画による展覧会です。
会期 : 平成26年1月4日(土)~2月16日(日)
休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合はその直後の平日)・第4火曜日
会期中の休館日 : 1月6日・14日・20日・27日・28日・2月3日・10日
主催 : 名古屋市博物館、愛知県立大学、愛知大学、文化庁/連携大学:名古屋市立大学
協力 : 古代の文字と文物の研究会、国立歴史民俗博物館、奈良文化財研究所
観覧料
一般 | 600円 | (400円) |
---|---|---|
高大生 | 300円 | (100円) |
中学生以下 | 無料 | (無料) |
()内は20名以上の団体料金
漢字を知った日本人と文字に現れた古墳時代以前の日本
高句麗太王陵銘文磚 名古屋市博物館蔵
「王賜」銘鉄剣(銘部分) 稲荷台1号墳出土 市原市教育委員会蔵
大陸・朝鮮から導入した文書による政治の仕組みが東海へ
陶印「美濃」 重要文化財 老洞1号窯跡出土 岐阜市歴史博物館蔵
篠島海部贄木簡群 重要文化財 平城宮跡出土 奈良文化財研究所蔵
展示期間1月4日~19日
習い覚えて書いた記録と文書を通して見えてくる活動
御野加毛郡半布里大宝二年戸籍断簡 重要文化財 個人蔵
鳥形硯・羊形硯 重要文化財 斎宮跡出土 斎宮歴史博物館蔵
展示期間1月4日~19日
文字を使いこなして、歌、神仏の世界までを日本語で表現
古事記 国宝 大須観音宝生院蔵
日本書紀 重要文化財 熱田神宮蔵
最初に掲示したものから一部変更があります。御来館前に最新の目録を確認してください。
1月26日(日) 午後2時~ 「出土文字から見た地方社会」
講師:平川南氏(国立歴史民俗博物館長)
講堂(先着220名、聴講無料) ※12時30分から整理券配布、1時30分開場
2月2日(日) 午後1時30分~4時 「古代東海の文字世界」
司会:犬飼隆(愛知県立大学教授)
古代の東海地方は、文字をどのように取り入れ、使っていたか。大陸や都との交流、他の地方と異なる特色など第一線の研究者が知見を結集します。
講堂(先着220名、聴講無料) ※12時から整理券配布、1時開場
1月5日(日) 午後2時~3時 「科学の目で文字を見る」
肉眼で見えない文字が見えてくる! 奈良時代の実物史料などを用いて、赤外線カメラによるビックリ体験をしましょう。
展示説明室(先着100名、聴講無料)
1月11日(土) 午後2時~3時30分 「千年の時を超えて古代日本人に出会う」
当館学芸員がこの展覧会の見どころを解説します。
展示説明室(先着100名、聴講無料)
1月12日(日) 第1回:午前10時~11時30分、第2回:午後2時~3時30分
「木簡を作る」 丸太を割って整えた板に古代のつくりに近い筆とやきものですった墨を使って、自分だけの木簡を完成させます。
展示説明室(定員各20名【要事前申込】、小学校3年生以上、参加無料)
募集期間:11月3日(日)~12月1日(日)(締切日必着、応募者多数の場合は抽選)
申込方法:名古屋市電子申請サービスまたは往復はがきにて
[電子申請]https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp
[往復はがき]希望回、氏名(1通2名まで)、年齢か学年、郵便番号、住所、電話番号を明記して、
〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1 名古屋市博物館「木簡を作る」係まで。
1月19日(日) 午前10時~12時、午後1時~4時 「古 代文字世界への招待」
大学院生・学生が文字にまつわる魅力をさまざまな方法でわかりやすく発表します。展示説明室にて随時発表(参加無料)
1月18日(土)・2月1日(土)・8日(土)・9日(日) 午前10時30分~12時、午後1時~3時
展示室内で、大学院生・学生が展示品のおもしろさをお話しします。
展示室にも楽しい工夫が
古代の詠み方を復元して万葉集の歌を聴いていただきます。発音やアクセントの違いに、きっと驚かれることでしょう。
集まれ好奇心! やさしいクイズなどを通して古代の文字を読みといてみよう。展示室を出た時、あなたも学者の卵に!