過去の展覧会の紹介

この展覧会はすでに終了しています。会期は前年度以前の日付です。

親鸞聖人750回大遠忌記念
本願寺展-開かれる世界遺産の扉-

写真1 松桜孔雀図 京都・本願寺(西本願寺)蔵

写真1 松桜孔雀図 京都・本願寺(西本願寺)蔵

平成21年4月18日(土)~5月31日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(ただし5/4は開館)・5/7(木)第4火曜日(4/28・5/26)

展示件点数151件218点(内、国宝5件・重文27件、但し東別院特別出品を含む)
 ※会期中、展示替えをします→「展示替えリスト」をご覧ください

観覧料

一般 1200円 (1000円)
高大生 800円 (600円)
小中生 400円 (200円)

※()内は前売・団体、団体は20名以上

□本願寺の歴史と至宝
 世界遺産に登録されている京都・本願寺(西本願寺)は、浄土真宗本願寺派の本山として、古今にわたり信仰を集めてきました。この展覧会は、浄土真宗の宗祖親鸞聖人の750回大遠忌(平成24年)をひかえた記念事業の一環として開催されます。普段、公開されることの少ない至宝の数々により、本願寺の歴史を物語る文化遺産と美の世界をご鑑賞ください。
 なお名古屋会場では、真宗大谷派名古屋別院(東別院)の寺宝も特別出品いたします。

展覧会の構成と主な展示品

第1章 親鸞聖人と浄土真宗

波乱に満ちた親鸞(1173~1263)の生涯を、その肖像画や著作、絵巻などによってたどります。また、「絶対他力」を旨とする真宗信仰の特質を、独特の本尊である「名号」などによって紹介します。
◆国宝「安城御影(あんじょうのごえい)副本(親鸞聖人影像)」は、親鸞83歳の寿像です。三河国安城の願照寺に伝来した正本をもとに、蓮如が作成させた模写本で、室町時代(15世紀)の制作。上下の賛は蓮如の筆。本願寺蔵。
◆国宝『阿弥陀経註(あみだきょうちゅう)』は、『阿弥陀経』本文も余白の注記も、すべて親鸞の筆跡。親鸞の研鑚ぶりがうかがえます。本願寺蔵。
◆重要文化財「本願寺聖人親鸞伝絵(でんね)」は、親鸞の生涯を絵と詞書とでわかりやすく紹介した南北朝時代(14世紀)の絵巻。天満定専坊蔵。写真3
◆重要文化財『歎異抄(たんにしょう)』は親鸞の口伝を、弟子の唯円がまとめたものと言われ、「善人ナヲモテ往生ヲトグ、イハンヤ悪人ヲヤ」の一文は殊に有名です。出陳本は蓮如の筆で現存最古本。室町時代(15世紀)。本願寺蔵。

国宝『阿弥陀経註』 及び 重要文化財 『歎異抄』 画像

左:写真2 国宝『阿弥陀経註』 京都・本願寺(西本願寺)蔵
右:写真4 重要文化財 『歎異抄』京都・本願寺(西本願寺)蔵

重要文化財「本願寺聖人親鸞伝絵」 画像

写真3 重要文化財「本願寺聖人親鸞伝絵」 大阪・天満定専坊蔵

第2章 日本史のなかの本願寺

本願寺は親鸞の墓所を発祥とする寺院で、その管理権をめぐった騒擾や、時々の勢力との確執を経ながら歩んできました。この章では、歴代門主の肖像画や重要な文書類によって本願寺の激動の歴史をたどります。
◆「織田信長起請文(きしょうもん)」は、長きにわたった石山合戦が終結した天正8年(1580)に出された赦免状で、信長の血判が押されています。本願寺蔵。
◆「豊臣秀吉朱印状」は、天正19年(1591)、秀吉が本願寺に京都堀川七条の地を寄進したものです。これにより、大坂天満にあった本願寺は現在地に移転しました。本願寺蔵。

第3章 本願寺の至宝

本願寺には、国宝『三十六人家集』に代表される雅やかな古筆や絵巻などの寺宝が伝わっています。また、国宝の堂宇・書院は壮麗な障壁画で飾られています。 ◆重要文化財「慕帰絵詞(ぼきえことば)」は、本願寺第三世覚如の事跡を伝えた絵巻ですが、中世の人々の姿を生き生きと写し出した傑作です。南北朝~室町時代(14~15世紀)。本願寺蔵。 ◆国宝『三十六人家集』は、美しい料紙に書かれた三十六歌仙の歌集です。日本で最も美しい書物として知られています。平安時代(12世紀)。本願寺蔵。写真5

国宝『三十六人家集』から「順集」 画像

写真5 国宝『三十六人家集』から「順集」 京都・本願寺(西本願寺)蔵

特別出展

松に鳩図扇

写真6 松に鳩図扇 狩野永徳筆 真宗大谷派名古屋別院蔵

関連事業

■記念講演会「親鸞への旅」

作家 五木寛之氏 
4月24日(金)午後3時~4時半(午後2時半開場)
名古屋市公会堂(大ホール)にて
 名古屋市昭和区鶴舞1-1-3/JR・地下鉄鶴舞駅より徒歩2分
入場無料(但し、事前申込による入場整理券が必要)
【申込み方法】
 往復はがきに住所・氏名・年齢・参加人数(2名まで。1名あるいは2名と表記)を明記の上、下記申込先まで(返信用はがきにも宛名明記のこと)。定員1994名。応募者多数の場合は抽選。
【申込締切】4月9日(木)必着。
【申込先】〒460-8488(住所不要)朝日新聞社名古屋企画事業チーム「五木寛之講演会」係
【問合せ先】℡052-231-8131(代表)(朝日新聞社企画事業チーム/時間=月曜~金曜の午前10時~午後5時

■講演会「浄土真宗の絵伝と絵解き」

小山正文氏(同朋大学仏教文化研究所研究顧問)
5月5日(祝・火)午後2時~(1時半開場) 
当館講堂にて 聴講無料(事前申込必要) 定員220名
【申込み方法】
 往復はがきに住所・氏名・電話番号・参加人数(5名まで。人数明記)を記入の上、下記申込先まで(返信用はがきにも宛名明記のこと)。応募者多数の場合は抽選。
【申込締切】4月15日(水)消印有効。
【申込先】〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1 名古屋市博物館「本願寺展講演会」係 
または、名古屋市電子申請サービスも利用できます。
   https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/

■本願寺講座 4回5講座

4月18日(土)「親鸞聖人の世界」赤松徹真(本願寺史料研究所所長)
     「本願寺展の見どころ」佐藤文子(本願寺史料研究所研究員)
5月9日(土)「至宝の書を楽しむ」山本祐子(名古屋市博物館学芸員)
5月16日(土)「激動の本願寺史」金龍 静(本願寺史料研究所副所長)
5月23日(土)「守られてきた本願寺書院障壁画群」和田秀寿(本願寺史料研究所研究員)
 ※いずれも午後2時~(1時半開場) 
当館講堂にて 聴講無料定員220名 当日先着順

■体験教室「金ぱくはりにチャレンジ」

協力(財)名古屋瑞竜工芸技術保存振興会
4月25日(土)・26日(日) 各日5回、計10回開催 
各回10~15人、各日70人程度
①10:30~11:00 ②11:00~11:30 ③11:30~12:00
④12:00~12:30 ⑤12:30~13:00
参加料300円(3年生以下は保護者同伴)※事前申込必要
【申込み方法】往復はがきに住所・氏名・電話番号・参加希望日と希望枠を第2希望まで・参加人数(3名まで。人数明記)を記入の上、下記申込先まで(返信用はがきにも宛名明記のこと)。応募者多数の場合は抽選。
【申込締切】4月8日(水)消印有効。
【申込先】〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1 名古屋市博物館「金ぱくはり」係 または、名古屋市電子申請サービスも利用できます。
  https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/