展示

過去の展覧会の紹介

この展覧会はすでに終了しています。会期は前年度以前の日付です。

特別展「からくり―見る・作る・遊ぶ―」

特別展「からくり―見る・作る・遊ぶ―」

会場:特別展示室・部門展示室

会期:7月28日(土)~9月9日(日)

休館日:月曜日・第4火曜日

開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)

主催:名古屋市博物館・財団法人ちゅうでん教育振興財団・中日新聞社・東海テレビ放送

協力:愛知工業大学・株式会社東芝

観覧料

一般 1000円 (800円)
高大生 700円 (500円)
小中生 無料 無料

・()内は前売・団体料金。
・前売券は、チケットぴあ(Pコード:985-170)、ファミリーマート、サークルKサンクス、ローソン(Lコード:41917)で7月27日まで発売。団体は20名以上。
・名古屋市交通局発行のユリカ・一日乗車券・ドニチエコきっぷでお越しの方は、一般・高大生100円引。
・身体等に障害のある方で手帳をお持ちの方(介護者も2名まで)は当日料金の半額。手帳をご提示ください。

この特別展は、主に、小中学生のみなさんにからくりの素晴らしさと楽しさを紹介することを目的に開催します。展示室には、からくりミュージアムとからくりスタジアムのふたつのコーナーがあります。

からくりミュージアム

(1)山車からくり

 みなさんは、神社のまつりなどで、山車の上で動いているからくり人形を見たことはありませんか。

 江戸時代以来、愛知県や岐阜県にはたくさんの山車からくりが作られました。このコーナーでは、名古屋市内の祭礼で用いられていた山車からくりを紹介します。

神皇車のからくり人形 神皇車保存会

(2)座敷からくり

江戸時代のからくりのなかから、主に遊びや楽しみのために作られたものを紹介します。台付きの座敷からくりや、茶運び人形、酒席で盃をすすぐための杯洗(自動噴水器)など、からくりの多彩さをお楽しみください。

(3)からくりの達人

 江戸時代の精巧なからくりを作ったひとびとのなかから、ほとんど同じ時代を生きた田中久重と大野弁吉の二人を紹介します。
 田中久重(1799~1881)は、今の久留米市の出身で、幕末から明治にかけて活躍し、日本の近代技術の発展に大きく貢献した人ですが、からくり儀右衛門と称されたことでも知られています。

 京都生まれの大野弁吉(1801~1870)は、長崎などで学び、のちに金沢に移り住みました。博識に富んだ科学者であり、彫刻家としても高く評価されています。

横遣い人形 八女福島の燈籠人形保存会蔵

(4)からくり人形芝居

 からくり人形を用いた芝居も各地に伝えられています。福岡県八女市に伝わる八女福島の燈籠人形もそのひとつで、重要無形民俗文化財に指定されています。ここでは、舞台の下から糸で操作する下遣いと呼ばれる人形のほかに、舞台の袖から細長い棒で操作する横遣いと呼ばれる人形が登場します。

からくりスタジアム

(1)からくり人形を操作しよう

両手両足を動かす采振り人形、一瞬にして顔を変える面被り人形、自分の好きな文字を書くことができる文字書き人形を操作できます。

(2)生きているからくり

 数々の座敷からくりについて、
展示ばかりでなく、随時実演いたします。眼の前で動くからくりをお楽しみください。

(3)からくりおもちゃ

 愛知県は「からくり玩具」の宝庫でもあります。各地の郷土玩具のなかから、動かして遊ぶことができる「からくり玩具」を紹介します。いくつかは自分で遊ぶこともできます。

(4)からくりおもちゃを作ろう

名古屋の代表的な郷土玩具「牛若・弁慶」を作ってみましょう。自分で作ると、その素晴らしさを実感できます(600円が必要)。

からくりおもちゃ「べんけい」

(5)ロボット・ラボ

 愛知工業大学におけるロボット研究の成果を紹介します(ロボットは毎週入れ替えます)。江戸時代のからくりの技術と、現代のロボットの技術とがただちに結びつくわけではありません。しかし、からくりづくりの「発想」と、ロボット研究の「発想」には共通するものがあるように思いませんか。日本のものづくりに共通する「発想」をさがす手がかりとしても、この特別展を役立ててください。  なお、「からくりスタジアム」では、土・日曜日を中心に、からくり人形の実演やロボットの実演を行います。からくりとのふれあいを通して、からくりの楽しさを体験してください。

いもむしロボットAIT ReBo3号 愛知工業大学蔵

※ ロボットは、大学での研究・教育のために製作されたもので、
展覧会での展示を目的とはしていません。
展示できない場合や、展示中でも中止することがあります。

(1)小型昆虫ロボット

 展示期間 7月28日(土)~7月29日(日)

 出  品 愛知工業大学工学部電気学科中村研究室

(2)鉄人ロボット 2点(鉄人2号・鉄人3号)

 展示期間 7月31日(火)~8月5日(日)

 出  品 愛知工業大学工学部電気学科古橋研究室

(3)ランサーロボット

 展示期間 7月31日(火)~8月5日(日)

 出  品 愛知工業大学工学部機械学科道木研究室

(4)重量物を集中的に配したロボット

 展示期間 8月7日(火)~8月12日(日)

 出  品 愛知工業大学工学部機械学科平松研究室

(5)いもむしロボット

 展示期間 8月14日(火)~8月19日(日)

 出  品 愛知工業大学工学部機械学科加藤研究室

(6)小型自走ロボット 

 展示期間 8月21日(火)~8月26日(日)

 出  品 愛知工業大学工学部電気学科鳥井研究室

(7)自走ロボット 2~3点

 展示期間 8月29日(水)~9月2日(日)

 出  品 愛知工業大学工学部機械学科渡辺研究室

(8)移動ロボット

 展示期間 9月4日(火)~9月9日(日)

 出  品 愛知工業大学工学部機械学科内田研究室

関連事業

・展示説明会(入場無料)

8月10日(金)午後2時 1階展示説明室 入場無料

・講演会(聴講無料)

8月18日(土)午後2時 地下1階講堂 先着238名

「東海地方の山車からくり」

民俗芸能研究家 鬼頭秀明氏

・講演会(聴講無料)

8月19日(日)午後2時 地下1階講堂 先着238名

「いもむしロボット参上!」

愛知工業大学教授 加藤厚生氏

からくりスタジアムの催し

※からくりスタジアムの催しは、12時から1時まで休憩します。

・7月28日(土)

午前10時~12時●座敷からくりなどの実演(越後大郷からくり館)

午前10時~午後4時●横遣い人形入門(八女福島の燈籠人形保存会)

午前10時~午後4時●山車からくり入門(神皇車保存会)

・7月29日(日)

午前10時~12時●横遣い人形入門(八女福島の燈籠人形保存会)

午前10時~午後4時●ロボットゼミナール(愛知工業大学中村研究室)

・8月5日(日)

午前10時~午後4時●鉄人ロボットの実演(愛知工業大学古橋研究室)

・8月12日(日)

午前10時~午後4時●重量物を集中的に配したロボットの実演(愛知工業大学平松研究室)

・8月18日(土)

午前10時~午後4時●山車からくり入門(神皇車保存会)

・8月19日(日)

午前10時~午後4時●いもむしロボットの実演(愛知工業大学加藤研究室)

・8月21日(火)

午後2時~午後4時●座敷からくりなどの実演(越後大郷からくり館)

・8月22日(水)

午前10時~12時●座敷からくりなどの実演(越後大郷からくり館)

・8月25日(土)

午前10時~午後4時●山車からくり入門(神皇車保存会)

・8月26日(日)

午前10時~午後4時●小型自走ロボットの実演(愛知工業大学鳥井研究室)

・8月31日(金)

午後2時~午後4時●弓曳き童子の実演(久留米市文化財保護課)

・9月1日(土)

午前10時~午後4時●弓曳き童子の実演(久留米市文化財保護課)

・9月2日(日)

午前10時~午後4時●弓曳き童子の実演(久留米市文化財保護課)

午前10時~午後4時●自走ロボットの実演(愛知工業大学渡辺研究室)

・9月8日(土)

午前10時~午後4時●座敷からくりなどの実演(さがの人形の家)

・9月9日(日)

午前10時~午後4時●移動ロボットの実演(愛知工業大学内田研究室)