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特別展

特別展 ゴジラ展

特別展 ゴジラ展 タイトルバナー

怪獣王の魅力がここに。

 昭和29年(1954)、映画『ゴジラ』が公開されました。
 大怪獣の登場する迫真の特撮、科学技術への疑念、娯楽的な要素と社会に対するメッセージ性を兼ね備えた『ゴジラ』は大ヒット映画となり、「特撮映画」「怪獣映画」というジャンルが日本映画に確立されました。
 その後、60年をこえる人気シリーズとして、多くのゴジラ映画が誕生しました。現実と空想の交錯する世界と大暴れするゴジラの姿は、世代を超えて多くの人々の心に刻み込まれています。
 本展では、怪獣やメカの立体造形、デザイン画やセット図面など、特撮の造形やデザインと映画をもとに生み出された作品、約680点を展示。ゴジラ映画の魅力、映画を作り上げた人々の表現力、そしてゴジラの歩んできた時代を紹介します。

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Ⅰ ゴジラの誕生

 『ゴジラ』第1作(1954年)の制作の経緯、特にゴジラの形が生み出されるまでの過程を、特殊技術(翌年より特技監督)の円谷英二を筆頭に、制作に携わった人物や、ピクトリアルスケッチ(絵コンテ)、造形と映画撮影時の記録写真などの資料によって紹介します。また、第1作の撮影に用いられた「オキシジェン・デストロイヤー」の貴重な実物も展示します。

映画『ゴジラ』スチール写真 1954年

映画『ゴジラ』スチール写真 1954年

Ⅱ これがゴジラ映画の「ものづくり」だ~『東京SOS』の特撮美術・デザイン・造形

 実世界ではあり得ないことを、あるいは撮影不可能な出来事を、リアルにスクリーン上に繰り広げてみせる特撮の映像は、どのように作られるのでしょうか。2003(平成15)年の映画『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』を事例にとりあげ、特撮の舞台裏を紹介します。
 西川伸司による怪獣のデザイン画、それらにもとづいて立体化された撮影用のゴジラとメカゴジラのスーツ、そして三池敏夫による特美(特殊美術あるいは特撮美術の略称)のデザイン画やセット図面と、撮影現場の記録写真等によって、ゴジラ映画におけるものづくりの過程をたどります。

「大プールでの撮影の様子」 映画『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』 2003年 三池敏夫/撮影

「大プールでの撮影の様子」
映画『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』
2003年 三池敏夫/撮影

「メカゴジラ スーツ」 映画『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』 2003年 若狭新一/造形 東宝所蔵

「メカゴジラ スーツ」
映画『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』
2003年 若狭新一/造形 東宝所蔵

Ⅲ 昭和~平成~ミレニアムの特美・デザイン・造形

 第1作ゴジラ(1954年)の大ヒットの後、東宝は特撮の魅力を前面に押し出した映画を次々と制作し、それが日本に「特撮映画」と呼ばれるジャンルを確立させることになりました。
 平成の幕開け(1989年)に世に送り出された『ゴジラvsビオランテ』では、ゴジラのデザインが一新されました。平成ゴジラとも呼ばれるこのゴジラは、以後、平成シリーズのラストとなる『ゴジラvsデストロイア』(1995年)まで、連続するストーリーの主役として活躍します。
 1999(平成11)年、21世紀に向けて新たなゴジラ映画『ゴジラ 2000 ミレニアム』が制作されました。その後2004年まで6本作られたゴジラ映画は、「ミレニアムシリーズ」とも呼ばれます。

「キングギドラ スーツ」 映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』 2001年 品田冬樹/造形 東宝所蔵

「キングギドラ スーツ」
映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』
2001年 品田冬樹/造形 東宝所蔵

Ⅳ ゴジラ、スクリーンの外へ~ヴィジョンの広がり

 ここまでの章は、スクリーン上のヴィジョンの根にある特美・デザイン・造形の仕事を掘り起こしてきました。この最終章ではあらためて映画に表されたヴィジョンに立ち戻り、それらを自らの表現を込めてスクリーンの外に再構築した作家たちを紹介します。

「モスラ対ゴジラ 静之浦の戦い」 酒井ゆうじ/造形 2011年 酒井ゆうじ所蔵

「モスラ対ゴジラ 静之浦の戦い」
酒井ゆうじ/造形 2011年 酒井ゆうじ所蔵

イベントのご案内

講演会 ※要事前申し込み。応募者多数の場合は抽選になります。

「シン・ゴジラの特撮。デジタルで再構築したアナログの精神。」

7月22日(土)

講師:樋口真嗣氏(監督・特技監督 主な作品/「日本沈没」、「のぼうの城」、「シン・ゴジラ」など)

開演:13時30分(開場は13時00分)

会場:地下1階講堂(定員220名)

聴講無料(ただし本展観覧券が必要。観覧済半券も可)

定員:220名(応募者多数の場合は抽選になります)

※応募方法の申込方法は往復はがき、または名古屋市電子申請サービスにて。

(往復はがき)※郵便料金改定のため、6月以前に購入した往復はがきの場合は、返信部分に10円切手を貼ってご投函ください。

氏名(1通につき2名まで)、年齢、住所、電話番号もしくはメールアドレスを明記して、名古屋市博物館「ゴジラ展講演会」係(〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)までご応募ください。

募集期間 平成29年6月26日(月)必着

(電子申請サービス)

https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/ ポータル画面から博物館の催事を検索のうえ、ご応募ください。

※講演会で手話通訳・要約筆記などによるサポートをご希望の方は、ご応募の際に博物館にお知らせください。
※お問い合わせの折には、当館の電話番号をご確認いただき、お間違えの無いようご注意ください。
※取得した個人情報は、この催事に関する応募者への連絡と、集計作業のためにのみ使用します。

展示説明会

7月26日(水)、7月30日(日)

開演:13時30分(開場は13時00分)

30分程度で展示の見どころを説明します。

会場:1階展示説明室(当日先着100名)

講師:当館学芸員

聴講無料

※展示説明会で手話通訳・要約筆記などによるサポートをご希望の方は、当日の2週間前までに博物館にお知らせください。

※お問い合わせの折には、当館の電話番号をご確認いただき、お間違えの無いようご注意ください。

特撮ワークショップ―綿で雲をつくってみよう― ※要事前申し込み。応募者多数の場合は抽選になります。

ゴジラ映画の特撮美術を手掛けてきた三池敏夫さんと、雲の上の世界をつくってみよう。

写真 制作の様子
実施日時:
8月12日(土) ①10時30分~ ②13時30分~
8月24日(木) ①10時30分~ ②13時30分~
※各日2回開催
所要時間:
1回約90分
対象:
小中学生
各回定員:
(小学校4年生以下は保護者の付き添いが必要です)
講師:
三池敏夫氏[特撮研究所]
協賛:
名古屋東急会
参加費:
無料(保護者・ご家族が見学することもできます。ただし参加者・見学者ともに入室には本展観覧券が必要です。観覧済半券も可。)
応募方法:
往復はがきに参加者の氏名(1口2名まで)・年齢・住所と電話番号(代表者)・希望日時・保護者または見学者の人数を記入のうえ、名古屋市博物館「ゴジラ展ワークショップ」係(〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)までご応募ください。名古屋市電子申請サービスでも受付中。応募者多数の場合は抽選になります。重複応募不可。
協賛:
名古屋東急会

※郵便料金改定のため、6月以前に購入した往復はがきの場合は、往信・返信それぞれの部分に10円切手を貼ってご投函ください。

※取得した個人情報は応募者への連絡・集計のみに使用いたします。

※参加ご希望の方で、手話通訳・要約筆記など、特別なサポートをご希望の方は、応募時に博物館へご相談ください。

募集期間:
~7月25日(火)必着

特撮体験スタジオ

ゴジラvs自分 名古屋でゴジラと戦おう!
 リアルタイム合成撮影のセットで、名古屋を舞台にゴジラと戦う写真を撮影することができます。会期中毎日実施(当日有効の本展観覧券が必要)。

特撮フォトスポット

 ミニチュアのビルなどを配置したセットで、家族や友達が巨大な怪獣やヒーローの大きさに見える写真を撮影することができます。会期中毎日実施。参加無料。
監修:三池敏夫氏

撮影可能作品

会場内で一部作品(ゴジラ スーツ、シン・ゴジラ 全身造形 など)の写真撮影ができます。

基本情報

観覧料

一般 高大生 小中生
1,300(1,100)円 900(700)円 500(300)円

※( )内は前売・20名以上の団体料金。

※前売券は7月14日(金)まで、名古屋市博物館・主要プレイガイド・主なコンビニエンスストア・チケットぴあ(Pコード:768-261)・ローソンチケット(Lコード:43942)などで販売。

※名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用してご来館の方は100円引き。

※ 身体等に障害のある方または難病患者の方は、手帳または受給者証のご提示により本人と介護者2名まで当日料金の半額。

※各種割引は重複してご利用いただくことはできません。ご了承ください。

会 期 平成29年7月15日(土)~9月3日(日)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は直後の平日)・第4火曜日
(7/18、24、25、31、8/7、21、22、28)
・8月14日(月)は特別開館
開館時間 9時30分~17時(入場は16時30分まで)
主 催 名古屋市博物館 中日新聞社 東海テレビ放送
協力 東宝 東宝映像美術 TOHOマーケティング
名古屋市博物館40周年記念オフィシャルサポーター 東海学園大学
協賛 名古屋東急会
企画協力 北海道立近代美術館 北海道新聞社
展示協力 三池敏夫[特撮研究所]、酒井ゆうじ[(有)酒井ゆうじ造型工房]