展示

特別展

特別展 日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展

日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展

ポンペイ遺跡から臨むヴェスヴィオ火山

ポンペイ遺跡から臨むヴェスヴィオ火山

 ヴェスヴィオ火山の噴火により火砕流に埋もれた町ポンペイ。18世紀にその発掘が始まって以来、人々の関心を引いたのは、あざやかな色が残る壁画でした。ギリシア神話の神々、壮麗な宮殿、身近な動植物、美しい庭園や海浜の風景、あらゆる主題がいきいきと描かれており、発見当時の人々の驚きと感動は計り知れません。そこには西暦79年までの歴史が閉じ込められており、絵画や装飾の流行がどのように変遷していったか、足跡をたどることができます。加えて、当時の姿そのままに残されていたおかげで、どんな建物に、どんな主題が描かれたのか、個々の壁画に託された意味を探ることもできました。感性を磨き思想を深め驚くべき文化の成熟を成し遂げた古代ローマ帝国。多種多様なポンペイの壁画から、古代の美の神髄に迫ります。

展示作品をまもるため、展示室内の温度を低くしています。上着などをお持ちいただくと便利です。

観覧料

一般 高大生 ペアチケット
(2枚つづり、前売りのみ)
中学生以下
1,300(1,100)円 900(700)円 2,000円 無料

*( )内は前売りおよび20 名以上の団体料金。

*前売券は7月22日(金)まで、名古屋市博物館、主要プレイガイド、主なコンビニエンスストア、チケットぴあ(Pコード:767-457)、ローソン・ミニストップのローソンチケット(Lコード:41785)、セブン-イレブンのセブンチケット、イープラス、中日新聞販売店などで販売。

*名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用してご来館の方は100円割引。

*名古屋ボストン美術館、名古屋市科学館との相互割引についてはこちら

*身体等に障害のある方は手帳の提示により、本人と介護者2人まで当日料金の半額。

*各種割引は重複してご利用いただくことはできません。ご了承ください。

会 期 2016年7月23日(土)~9月25日(日)
開館時間 9時30分~17時(入場は16時30分まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・第4火曜日
7月25日(月)、26日(火)、8月1日(月)、8日(月)、15日(月)、22日(月)、23日(火)、29日(月)、9月5日(月)、12日(月)、20日(火)
会 場 名古屋市博物館(所在地:名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)
主 催 名古屋市博物館、中日新聞社、CBCテレビ
後 援 外務省、文化庁、イタリア文化財・文化活動・観光省、イタリア大使館、イタリア文化会館、伊日財団、名古屋日伊協会
協 賛 旭化成、大日本印刷、日本通運、マセラティ桜山・マセラティ名古屋
協 力 アリタリア-イタリア航空、日本貨物航空、名古屋市交通局、近畿日本鉄道
学術協力 ナポリ国立考古学博物館、ポンペイ監督局
監 修 青柳正規(東京大学名誉教授)、芳賀京子(東北大学大学院准教授)、ウンベルト・パッパラルド(スオル・オルソラ・ベニンカーザ大学教授)、ロザーリア・チャルディエッロ(スオル・オルソラ・ベニンカーザ大学准教授)

世界遺産 ポンペイの壁画展 名古屋会場オフィシャルサイト http://www.chunichi.co.jp/event/pompei/

展示構成

第Ⅰ章 建築と風景

 ポンペイでは、ローマの植民都市となる以前、前2世紀頃から壁画が描かれていました。火山の噴火により地中に埋没する西暦79年までの間、描き継がれた壁画の様式は大きく4つに分類されます。建物の外観を模した立体的な装飾が特徴の第1様式。遠近法を駆使して巨大な建築物をだまし絵のように描いた第2様式。平面的かつ非現実的な装飾モティーフを規則的に配した第3様式。様々な要素が混在する第4様式。これら4つの様式は、おおむね時代にしたがって変遷していきました。本章では、幻想的な建築物や風景を描いた壁画を取り上げながら、各様式の特徴と違いをご覧いただきます。また発掘された壁画の制作道具、顔料の展示を通じて、その制作技法を紹介します。

赤い建築を描いた壁面装飾

《赤い建築を描いた壁面装飾》
前1世紀後半、第2様式
ポンペイ監督局蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

詩人のタブロー画がある壁面断片(部分

《詩人のタブロー画がある壁面断片》部分
(ポンペイ、黄金の腕輪の家)
前1世紀初頭、第3様式
ポンペイ監督局蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

エジプト青の壁面装飾(部分)

《エジプト青の壁面装飾》部分
(トッレ・デル・グレコ、ソーラ地区の海浜別荘)
後1世紀半ば、第4様式
ポンペイ監督局蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

第Ⅱ章 日常の生活

  古代ローマ時代の住居は、街中の家(ドムス)と郊外の別荘(ウィラ)に二分されます。古代ローマの人々は自然を愛し、農業という生産活動を尊重しました。美しい自然のそばにウィラを建て、街中のドムスには中庭を作ります。自然は愛でられるものであり、また豊かな恵みをもたらすものでした。壁画にも樹木や果実、鳥や魚、小動物など多くの自然モティーフを見ることができます。本章では、ポンペイの人々の日常生活が窺える作品を中心に紹介します。加えて、葡萄酒の生産拠点として建てられた「カルミアーノの農園別荘」の一室(トリクリニウム=食堂)を再現し、自然の恵みに祝杯をささげる古代ローマの人々の生活を追体験していただきます。

カルミアーノの農園別荘(壁画を一連の空間装飾として再現した展示イメージ)

カルミアーノの農園別荘(壁画を一連の空間装飾として再現した展示イメージ)
写真提供:Altritaliani

ポセイドンとアミュモネ蔵)

《ポセイドンとアミュモネ》
(カルミアーノの農園別荘 トリクリニウム西壁中央)
後62~79年、第4様式
ポンペイ監督局蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

植物の燭台(部分)

《植物の燭台》部分
後30~40年、第3様式
ナポリ国立考古学博物館蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

小鳥

《小鳥》
後20~40年、第3様式
ナポリ国立考古学博物館蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

第Ⅲ章 神話

 古代ローマ人にとって必須の教養の一つがギリシアの文化でした。彼らはギリシア神話にもとづく神話画を自身の邸宅の壁画に描かせ、自らの教養を誇示するようになります。作品における神々の姿には、ギリシア時代あるいはヘレニズム時代の偉大な芸術家が生み出した「型」が踏襲されました。鑑賞者には、神話のストーリーだけでなく、様々な芸術作品に対する知識が求められていたのです。本章では、ギリシア神話を主題にした作品、神話の神々が登場する作品を紹介します。なかでも、皇帝を顕彰する建築物アウグステウムを彩った作品は本展覧会の目玉。無名の職人が手がけた他の多くの壁画とは一線を画す、当代最高水準の美を間近に見ることができます。

赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス

《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》【本邦初公開】
(エルコラーノ、アウグステウム出土)
後1世紀後半、第4様式 ナポリ国立考古学博物館蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

ケイロンによるアキレウスの教育

《ケイロンによるアキレウスの教育》
(エルコラーノ、アウグステウム出土)
後1世紀後半、第4様式
ナポリ国立考古学博物館蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

テセウスのミノタウロス退治

《テセウスのミノタウロス退治》
(エルコラーノ、アウグステウム出土)
後1世紀後半、第4様式
ナポリ国立考古学博物館蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

第Ⅳ章 神々と信仰

 古代ローマの世界にはさまざまな神があふれていました。ギリシアのアフロディテがローマのウェヌスにあたるなど、ギリシア文化の絶大な影響のもと主な神々の習合は進みます。ただし、その土地固有の信仰はつづき、著名な神々でもその属性は地方によって差がありました。加えて領土の拡大とともにエジプトのイシス信仰がもたらされるなど、多種多様な信仰の様相を見て取ることができます。本章では、神々の像を描いた壁画、または意匠化された神々の眷属、「勝利」や「季節」といった概念の擬人化像が登場する壁画を紹介し、古代ローマにおける信仰の様子を探ります。

有翼のウィクトリア

《有翼のウィクトリア》
前1世紀、第2様式
ポンペイ監督局蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

踊るマイナス

《踊るマイナス》
後1世紀後半、第3様式
ナポリ国立考古学博物館蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE ? Luciano Pedicini / fotografo

関連事業

記念講演会
「ポンペイ 絵画と神話に満ちた暮らし」
日時:7月30日(土)14時~15時30分(開場13時30分)

講師:芳賀京子氏(東北大学大学院准教授)

場所:博物館地下1階講堂 当日先着220名

※聴講には本展チケット(観覧済み半券可)が必要です。

※当日12時30分より聴講整理券を先着順に配布します(1名様1枚限り)。

※講演会で手話通訳・要約筆記などによるサポートをご希望の方は、当日の2週間前までに博物館にお知らせください。
※お問い合わせの折には、当館の電話番号をご確認いただき、お間違えの無いようご注意ください。

記念イベント
「ヤマザキマリ×とり・みき 『プリニウス』 スペシャルトーク」※要事前申込 応募者多数の場合は抽選
日時:8月28日(日)14時~15時30分(開場13時30分)

古代ローマの博物学者で、自然界を網羅する百科全書『博物誌』を著したガイウス・プリニウス・セクンドゥス、通称大プリニウスは、ポンペイのヴェスヴィオ火山の噴火で命を落としました。現在、『新潮45』で『プリニウス』を連載する「ヤマザキマリ」さんと「とり・みき」さんに、プリニウスが生きた古代ローマの様子や壁画の魅力を、取材や創作のエピソードと絡めながらお話いただきます。

講師:ヤマザキマリ氏、とり・みき氏

場所:博物館地下1階講堂

参加費:無料、ただし聴講には本展チケット(観覧済み半券可)が必要です。

※事前応募の申し込み方法は往復はがき、または名古屋市電子申請サービスになります。

(往復はがき)
氏名(1通につき2名まで)、年齢、住所、電話番号を明記して、「名古屋市博物館記念イベント(ヤマザキマリ×とり・みき)」係(〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)までご応募ください。

(電子申請サービス)
https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/ ポータル画面から博物館の催事を検索のうえ、ご応募ください。

(募集期間)
平成28年7月4日(月)~平成28年7月31日(日)必着

(定員)

220名(応募者多数の場合は抽選になります)

※講演会で手話通訳・要約筆記などによるサポートをご希望の方は、当日の2週間前までに博物館にお知らせください。
※お問い合わせの折には、当館の電話番号をご確認いただき、お間違えの無いようご注意ください。

イベント
「親子で探険!壁画の迷宮で宝探し」
日時:7月24日(日)7月31日(日)8月4日(木)8月7日(日)8月11日(木祝)①10時~/②14時~
(各日全2 回、各回90 分程度、受付は30 分前から)

ポンペイ遺跡から発見された宝箱。壁画のナゾを解いて古代ローマの財宝をゲットしよう!

対象:小中学生と保護者 各回先着100 名

場所:博物館1 階展示説明室(内容説明後、展覧会会場に移動します)

※保護者の方は展覧会の観覧券が必要になります。観覧券は当日、展示説明室において団体料金で販売いたします。

イベント
親子で楽しむワークショップ「円ばん壁画をつくろう!」※要事前申込
日時:8月14日(日)10時~12時(9時30分受付開始)

ポンペイの壁画はフレスコ画(フレスコは新鮮という意味。英語のフレッシュ。)という技法で描かれています。鮮やかな色を長く保つことができるこの技法で、自分だけの作品をつくってみよう。

講師:岩間賢氏(愛知県立芸術大学講師)、鈴村敦夫氏(愛知県立芸術大学非常勤講師)

対象:小中学生(保護者同伴可。小学校4年生以下のお子様には必ず同伴願います。)

参加費:子ども1名につき1,000円

場所:博物館展示説明室

※事前応募の申し込み方法は往復はがき、または名古屋市電子申請サービスになります。

(往復はがき)
氏名(1通につき子ども2名まで)、年齢、住所、電話番号を明記して、「名古屋市博物館イベント(円ばん壁画)」係(〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)までご応募ください。

(電子申請サービス)
https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/ ポータル画面から博物館の催事を検索のうえ、ご応募ください。

(募集期間)
平成28年6月20日(月)~平成28年7月25日(月)必着

(定員)

子ども40名(応募者多数の場合は抽選になります)

※作品は乾燥のあと、8月28日(日)まで会場内で展示します。作品の受け渡しは、8月30日(火)~9月4日(日)の開館時間中に行いますので、直接ご来館ください。また郵送もさせていただきます(要送料)。
※お問い合わせの折には、当館の電話番号をご確認いただき、お間違えの無いようご注意ください。

真夏のイタリア名曲コンサート
「観て愛しむポンペイ 聴いて焦がれるイタリア」
日時:8月13日(土) 13時および15時から(全2回)

場所:博物館1階ロビー 聴講無料

演奏:アレックス(マンドリン)、池田真子(ピアノ)

協力:宗次ホール

※お問い合わせの折には、当館の電話番号をご確認いただき、お間違えの無いようご注意ください。

アレックス(マンドリン)

アレックス(マンドリン)

池田真子(ピアノ)

池田真子(ピアノ)

展示説明会(博物館学芸員による展示解説)
「世界遺産 ポンペイの壁画展のみどころ」
日時:8月中の毎週水曜日(3、10、17、24、31日)14時から(開場13時30分)

場所:博物館展示説明室 当日先着100名 聴講無料

※講演会で手話通訳・要約筆記などによるサポートをご希望の方は、当日の2週間前までに博物館にお知らせください。
※お問い合わせの折には、当館の電話番号をご確認いただき、お間違えの無いようご注意ください。