展示

特別展

アンコール・ワットへのみち インドシナに咲く神々の楽園

アンコール・ワットへのみち インドシナに咲く神々の楽園 2016年4月16日(土)~ 6月19日(日)

 9~15世紀にかけて現在のカンボジア内陸部を中心に巨大な勢力を誇った、アンコール王朝。その文化は、世界遺産アンコール・ワットをはじめとする、豪壮華美な石造寺院建築とヒンドゥー教、仏教の石造彫刻美術に代表されます。

 本展では、8世紀以前の小国乱立の時代(プレ・アンコール時代)から、神々が舞い降りた楽園ともいうべきアンコール・ワットが繁栄した時代までを、その彫刻美術でたどります。

 アンコール・ワットの前後の歴史を彩った遺跡群のほか、同時代のミャンマーやタイの彫刻美術についても紹介し、インドシナ半島の豊かな美術と歴史の世界に誘います。

観覧料

一般 高大生 小中生
一般1,300(1,100)円 高大生900(700)円 小中生500(300)円

*( )内は前売りおよび20 名以上の団体料金。

*前売券は4月15日(金)まで、名古屋市博物館、主要プレイガイド、主なコンビニエンスストア、チケットぴあ(P コード:767-225)、ローソン・ミニストップのローソンチケット(L コード:45813)などで販売。

*名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用してご来館の方は100円割引。

*愛知県美術館・名古屋市美術館との相互割引についてはこちら

*身体等に障害のある方は手帳の提示により、本人と介護者2人まで当日料金の半額。

*各種割引は重複してご利用いただくことはできません。ご了承ください。

会  期 2016年4月16日(土)~6月19日(日)
開館時間 9 時30分―17 時(入場は16 時30 分まで)
休館日 月曜日・第4火曜日(ただし、5月2日(月)は特別開館)
4/18(月)、/25(月)、/26(火)、5/9(月)、/16(月)、/23(月)、/24(火)、/30(月)、6/6(月)、/13(月)
会  場 名古屋市博物館(所在地:名古屋市瑞穂区瑞穂通一丁目27-1)
主  催 名古屋市博物館・中日新聞社・日本経済新聞社・テレビ愛知
後  援 在名古屋カンボジア王国名誉領事館
協  力 エイチ・アイ・エス

公式ウェブサイトにてご案内。http://www.museum.city.nagoya.jp/path-to-angkorwat/

展示構成

Ⅰ アンコール彫像の濫觴 ― プレ・アンコール時代

 今なお謎の多い、アンコール王朝が成立する9世紀よりも前の時代。考古学的な知見や中国の史書などから、「扶南(ふなん)」や「真臘(しんろう)」に代表される小王国が割拠していたと考えられています。この時代、カンボジアでは6~8世紀に造営された各地の寺院に、インドの影響を強く受けた彫像が作られました。彫像の造形的特徴は地域ごとに異なり、さまざまな様式が生み出されました。小王国が乱立し興亡した時代像をいかにもよく表しています。

ヴィシュヌ(プノン・ダ様式 6~7世紀)

ヴィシュヌ
(プノン・ダ様式 6~7世紀)

パールヴァティー(サンボール・プレイ・クック様式 7世紀前半)

パールヴァティー
(サンボール・プレイ・クック様式 7世紀前半)

ハリハラ(プレイ・クメン様式 7世紀後半).jpg

ハリハラ
(プレイ・クメン様式 7世紀後半)

女神(プラサート・アンデート様式 7世紀末)

女神
(プラサート・アンデート様式 7世紀末)

Ⅱ アンコール時代の彫像

 802年に、アンコール北東の聖山プノン・クレーン山頂でジャヤヴァルマン2世が王に即位して、アンコール王朝の歴史が幕を開け、14世紀まで続きます。10世紀頃までの間にヒンドゥー教神像の基本形が確立し、それが仏教彫刻にも影響を与えながら継承され、12世紀のアンコール・ワット様式で定型的な造形美を完成します。さらにその後に続くバイヨン様式は、仏教を重視して伝統的な造形を革新します。彫像が威厳と優美さ、装身具・衣装の豊かなバラエティを備えつつ洗練されていくようすは、華やかに繁栄するアンコール王朝の文化と統治を反映します。

ヴィシュヌ(クレーン様式 9世紀前半)

ヴィシュヌ
(クレーン様式 9世紀前半)

ガネーシャ(プレ・ループ様式 10世紀後半)

ガネーシャ
(プレ・ループ様式 10世紀後半)

ヴィシュヌ(アンコール・ワット様式 12世紀)

ヴィシュヌ
(アンコール・ワット様式 12世紀)

ロケーシュヴァラ(バイヨン様式 12世紀末~13世紀初)

ロケーシュヴァラ
(バイヨン様式 12世紀末~13世紀初)

Ⅲ アンコール彫像の周辺

 アンコール王朝と同じ頃の東南アジアでは、タイのドヴァーラヴァティー王国、インドネシアのスマトラ島を中心とするシュリーヴィジャヤ王国、ミャンマーを統治したパガン王朝が栄えました。これら東南アジア諸王国の石造彫像、青銅製の像や陶磁器といった、アンコール王朝の彫像をとりまく文化を紹介します。

スーリヤ(シー・テップ様式(タイ) 7~8世紀)

スーリヤ
(シー・テップ様式(タイ) 7~8世紀)

マイトレーヤ(シュリーヴィジャヤ(タイ南部) 7~8世紀)

マイトレーヤ
(シュリーヴィジャヤ様式(タイ南部) 7~8世紀)

ブッダ(パガン様式(ミャンマー) 11~13世紀)

ブッダ
(パガン様式(ミャンマー) 11~13世紀)

輿の上の摩耶夫人(パガン様式(ミャンマー) 11~12世紀)

輿の上の摩耶夫人
(パガン様式(ミャンマー)
11~12世紀)

関連イベント

《講座「ヒンドゥー文化と伝承医学アーユルヴェーダ」》 参加無料・先着80名

 インドシナ半島に伝わり広まった、インドを発祥とするヒンドゥー教と仏教は、宗教だけでなくさまざまな文化をもたらしました。そのひとつに伝統的な健康医学・アーユルヴェーダがあります。 ヒンドゥー教の文化や思想を解説しながら、この伝承医学アーユルヴェーダをご紹介します。
アーユルヴェーダで個人ごとに異なる3種類の体質タイプを診断し、美容と健康に役立てる「ドーシャ・チェック」の体験もできます。

日時:

  • <1回目> 4月24日(日)10時~10時40分(講演)、10時40分~12時(ドーシャ・チェック体験)
  • <2回目> 4月24日(日)13時~13時40分(講演)、13時40分~15時(ドーシャ・チェック体験)
  • <3回目> 5月4日(水・祝)10時~10時40分(講演)、10時40分~12時(ドーシャ・チェック体験)
  • <4回目> 5月4日(水・祝)13時30分~14時10分(講演)、14時10分~16時(ドーシャ・チェック体験)

会場:1階 展示説明室

講師:浅田佳津美 氏(サヴァホリスティックアカデミー 代表)、当館学芸員

サポート:川野透 氏(106hair)

備考:※ドーシャ・チェック体験は、実施時間中、随時参加できます。

《ミュージアム・トーク》 (3回・各回30分程度)

4月29日(金・祝) 第1回「クメールの初期王朝・扶南国」

5月14日(土) 第2回「クメール彫刻にみる人々の思い」

6月4日(土) 第3回「密林から目覚めるアンコール遺跡群」

講師:当館学芸員

時間:11時~

会場:名古屋市博物館1階 展示説明室

《講座 「カンボジアの大型影絵芝居「スバエク・トム」の魅力」》 参加無料

講師:福富友子 氏(東京外国語大学 非常勤講師/カンボジア伝統芸能研究家)

日時:5月1日(日) 14時~(13時30分開場)

会場:名古屋市博物館1階 展示説明室  先着80名

《伝統芸能 カンボジア伝統舞踊「アプサラ」》 観覧無料

演舞:在名古屋カンボジア留学生協会 CSAN(Cambodia Student Association in Nagoya)

日時:5月3日(火・祝) ① 11時~ ② 13時~ 各回10分間程度

会場:名古屋市博物館1階エントランス

《講座 「カンボジアにおける絹織物:人々の暮らしと布」》 参加無料

講師:朝日由実子 氏(日本女子大学人間社会学部 助教/文化人類学・民俗学)

日時:5月8日(日) 14時~(13時30分開場)

会場:名古屋市博物館1階 展示説明室  先着80名

《トークイベント 「H.I.S.ツアーコンダクターが語る アンコールワット旅行のみどころ」》 参加無料・先着80名

日時:5月15日(日)14時~

会場:1階 展示説明室

講師:H.I.S.ツアーコンダクター

《講座 「カンボジアとフェアトレード~現地起業家×世界一周高校生」》 参加無料・先着80名

 カンボジアで農園を開拓し、胡椒を無農薬で生産する倉田浩伸さんと、世界一周の旅をした高校生の吉野祐斗くんのお二人が、カンボジアの現在について語ります。名古屋市が昨年9月にフェアトレードタウン認定都市となったことにちなんだ、フェアトレード推進企画です。

※フェアトレード(Fair Trade):発展途上国の原料や製品を、公平かつ適正な価格で継続的に購入することによって、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活向上と自立を目指す運動のこと。

日時:5月28日(土)14時~

会場:1階 展示説明室

講師:倉田浩伸(KURATA PEPPER Co.Ltd.)
    吉野祐斗(名古屋大学教育学部付属高校3年生

主催・企画運営:どえりゃあwings

※講演会・講座等で手話通訳・要約筆記などによるサポートをご希望の方は、原則2週間前までに、実行委員会事務局までお申出ください。