展示

特別展 リトアニア ―バルトの森に響く歌―
Lithuania, Songs Echo in the Baltic Forests

 バルト海沿岸に位置するリトアニア共和国は、名古屋で育った外交官・杉原千畝(すぎはらちうね)が、ユダヤ難民に「命のビザ」を発給した地です。その縁に導かれて、当館は昨年8月、リトアニア国立博物館と友好館協定を結びました。本展では、同館の全面的な協力のもと、色彩豊かな民族衣装や、神秘的な意匠の工芸品などを通して、同国の歴史と文化を紹介します。自然を慈しみ、歌を愛する人びとの、豊かな文化に触れてみませんか。

展覧会情報

展覧会名称

特別展 リトアニア ―バルトの森に響く歌―

会期

令和8年(2026)9月5日(土曜)から11月1日(日曜)まで

開館時間

9時30分から17時まで(入場は16時30分まで)

休館日

毎週月曜日(祝日の場合は直後の平日)、毎月第4火曜日(祝日を除く)
9月7日(月曜)、14日(月曜)、24日(木曜)、28日(月曜)
10月5日(月曜)、13日(火曜)、19日(月曜)、26日(月曜)、27日(火曜)

主催

名古屋市博物館、リトアニア国立博物館、
中日新聞社、東海テレビ放送、CBCテレビ、テレビ愛知、
NHK名古屋放送局、NHKエンタープライズ中部

協力

駐日リトアニア共和国大使館、
杉原記念館(リトアニア)、杉原千畝記念館(八百津町)

観覧料

一般 高大生 中学生以下

1,400円(1,200円)

1,100円(900円)

無料

  • ※本観覧券で特別展「リトアニア ―バルトの森に響く歌―」と特別展「名古屋には秀吉がおるでよ! ―秀吉と尾張の歴史―」の2つの展覧会がご覧いただけます。
  • ※( )内は前売および20名以上の団体料金。
  • ※高大生・中学生は学生証等を博物館窓口でご提示ください。
  • ※前売券は、6月1日(月曜)から9月4日(金曜)までBoo-Woo(ブーウー)チケット、チケットぴあ(Pコード=687-469)、ローソンチケット(Lコード=43288)、セブンチケット(セブンコード=115-517)、イープラス、名古屋市博物館仮事務所、名古屋市蓬左文庫および名古屋市秀吉清正記念館等で販売します。
  • ※会期中は当日料金にて名古屋市博物館で販売します。
  • ※名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷ・地下鉄全線24時間券を利用して来館された方は当日料金より100円割引。
  • ※障害のある方は手帳(ミライロID可)、難病患者の方は受給者証の提示により、本人と介護者2名まで当日料金の半額となりますので博物館窓口でご提示ください。
  • ※障害者等割引観覧券について、会期前はBoo-Woo(ブーウー)チケットおよびローソンチケット、会期中は名古屋市博物館で販売します。
  • ※各種割引は重複してご利用いただくことはできません。

展示構成

プロローグ 森と歌の大地

 リトアニアの首都ヴィリニュスは、世界遺産に登録された歴史ある美しい街並みのすぐ近くに、鳥たちのさえずる豊かな森を有しています。4年に一度開かれる「歌と踊りの祭典」では、広大な森に囲まれた郊外の公園にリトアニア中の合唱団が集まり、美しい歌声が響き渡ります。「歌と踊りの祭典」の映像と、リトアニアの風景を写した写真を通して、豊かな森と奥深い歴史の痕跡、それらとともにある人びとの営みを、まずは少しだけ覗いてみましょう。

赤茶色の屋根や教会の塔がみえる街並み

リトアニアの首都 ヴィリニュス市の旧市街 Vilnius, old town, rooftops ©Laimonas Ciūnys_Lithuania Travel

第1章 森とともに暮らす

 リトアニアの人びとの暮らしは、古くから森の恵みとともにあり、自然への敬意は時代を超えて受け継がれてきました。ヨーロッパでもっとも遅くキリスト教を受け入れたリトアニアには、カトリック信仰が定着した後も、自然崇拝の風習が色濃く残りました。この章では、自然のモチーフや素材に着目しながら、遺跡からの出土品、生活道具やおもちゃ、ほこらに祀られた聖像などを通して、森とともにある人びとの暮らしを探ります。

赤みがかった半透明の琥珀でできた3つの小さなペンダント

琥珀のペンダント 3世紀から4世紀 リトアニア国立博物館蔵

鳥や草花の彫刻がほどこされた木製のタオル掛け

タオル掛け 1938年 リトアニア国立博物館蔵

大きな角をもつヘラジカをかたどった木製の人形

おもちゃのヘラジカ 2011年 リトアニア国立博物館蔵

第2章 歌い、踊り、祝う

 リトアニアのお祝いごとには、歌声と楽器の音色、それにあわせた踊り、そして色鮮やかな民族衣装が欠かせません。そして民族衣装や楽器のデザインのなかにも、自然のモチーフが数多く取り入れられています。この章では、「歌と踊りの祭典」をはじめとするリトアニアの祝祭や、自然崇拝とキリスト教信仰が結びついた独特の年中行事を、そこで用いられる楽器や民族衣装をとおして紹介します。

スカート、エプロン、花柄のベスト、幾何学文様の帯などを組み合わせた衣装

ズーキヤ地方の民族衣装 21世紀 リトアニア国立博物館蔵

中央に5角形の旗、その左右にそれぞれ2本の帯が吊るされた布製の旗

「歌と踊りの祭典」に捧げられる旗 1924年 リトアニア国立博物館蔵

第3章 自由のための戦い

 リトアニアの歴史は、大国のはざまで自由と独立を求める厳しい戦いの連続でした。中世のリトアニア大公国とドイツ騎士団の戦い。18世紀末にはじまるロシア帝国による支配と、それに対する抵抗運動。そして20世紀のソ連による占領と、1990年の独立回復。波乱にとんだ複雑な歴史のなかで、自由と民主主義を重んじるリトアニアの人びとの価値観が、どのように育まれてきたのか考えてみましょう。

ねじれのある円形で、先端が動物の顔をかたどった金属のブローチ

戦士の墓から出土したブローチ 13世紀 リトアニア国立博物館蔵

道の上でたくさんの人が笑顔で手をつなぐ様子を写したモノクロ写真

バルトの道(人間の鎖) 1989年 リトアニア国立博物館蔵

エピローグ リトアニアの今と未来

 1990年の独立回復以後、リトアニアには民主政治が定着し、経済は大きく発展しました。本展の最後に、そんなリトアニアの今のすがたを、いくつかのトピックを通して紹介します。森の恵みを生かした食文化、国民的スポーツであるバスケットボール、レーザーなどの先端技術、歴史と文化を次世代へつなぐ試み、そして杉原千畝の記憶と日本との絆。複雑な歴史を経てたどりついたリトアニアの今の姿は、どんな未来を照らし出すでしょうか?

満開の桜の木々の下で花見を楽しむ人たちの様子を写した写真

杉原千畝桜公園(ヴィリニュス市内)©GoVilnius-Ahoy

関連イベント

  • ・各イベントによって申込方法が異なります。
  • ・定員を設けているイベントは、定員に達し次第募集を終了します。キャンセル待ちはありません。
  • ・お電話(052-853-2655)でのお問い合わせも受け付けております。
  • ・手話通訳・要約筆記など特別なサポートを必要とする方は、当日の2週間前までに名古屋市博物館までご相談ください。
  • ・取得する個人情報は本事業に関する連絡・集計のみに使用します。

ワークショップ「ソダスを作ってみよう!」

リトアニアの伝統的なわら細工「ソダス」作りにチャレンジします。

日時: 9月5日(土曜)
    (1)入門編:10時から12時
    (2)こだわり編:14時から16時

内容:
(1)入門編
 糸とライ麦のわらを用いて、ソダスを代表するモチーフである星と太陽を作ります。ソダスやリトアニアに関するお話を聞いて、材料であるライ麦のわらを剥くところからはじめます。針を使わないので、お子様にもオススメです。

わらを糸で放射状に結んだ飾り

「入門編」で作るソダスのイメージ

(2)こだわり編
 ソダスやリトアニアのお話を聞いて、ソダスを代表する星と太陽のモチーフ、さらに天と地をあらわす多面体を組み合わせて、オリジナルの森羅万象ソダス作りにチャレンジします。針を使用するので、工作が得意な方にオススメです。

わらを組み合わせて作った立体的な飾り

「こだわり編」で作るソダスのイメージ

講師:本多桃子氏(リトアニア共和国農業省認定ソダス作家)

会場:名古屋市博物館 ワークショップ棟

定員:各回16名(要事前申込、先着順) ※キャンセル待ちはありません。

参加料:(1)入門編 5,500円
       ※解説書、ライ麦わら、糸、お土産のソダス付きです。
      (2)こだわり編 6,600円
       ※解説書、ライ麦わら、糸、針、お土産のソダス付きです。

申込期間:7月1日(水曜)9時から8月5日(水曜)

申込方法:申し込みはLogoフォームから(外部リンク)

  • ※制作したソダスを持ち帰るために、エコバック等をご持参ください。
  • ※小学生以下の参加は、保護者の同伴が必要です。会場スペースの関係から、同伴者は1名までとしてください。

はくぶつかん講座「リトアニア― 杉原千畝ゆかりの地を訪ねて―」

担当学芸員が「リトアニア」展の内容や、リトアニアの魅力について紹介します。

日時: 9月17日(木曜) 10時から11時30分

講師:木村慎平(当館学芸員)

会場:瑞穂文化小劇場

定員:340名(要事前申込、先着順)※キャンセル待ちはありません。

申込期間:7月1日(水曜)9時から9月15日(火曜)

申込方法:申し込みはLogoフォームから(外部リンク)

※聴講無料

その他、料理教室、はくぶつかん競技大会、パフォーマーによるおもしろ解説など楽しいイベント盛りだくさん! ぜひ博物館にお越しください。