コレクション

名古屋の円空仏・・・遊行僧・円空が残したユニークな仏たち

 十二万体の仏像造像を誓願し全国を遊行しながら多くの仏像を残していった僧、円空。寛永9年(1632)に美濃国に生まれ、元禄8年(1695)に長良川河畔にて一生を終える。現存する円空仏は全国におよそ5350体、そのうち生国に近い名古屋には1900体近い多くの作品が現存している。円空が長らく滞在した観音寺(荒子観音・中川区)のように大小様々な群像を所蔵する寺院もある一方、1体の念持仏を代々伝えてきた旧家もある。名古屋市博物館は現在3体の円空仏を所蔵しているが、いずれも個人が大事に護持してきた仏像である。

十一面観音菩薩 鳴海に伝わった円空の代表作

観音菩薩坐像 商家に伝わった円空仏

神像 文化財としての円空仏

竜神像 神となった円空仏

※本資料は常設展示しておりません。あしからずご了承ください。