過去の展覧会の紹介
会期:平成23年(2011)4月16日(土)~6月26日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(展示室への入場は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日、第4火曜日(4月26日・5月24日)
観覧料
当日 | 前売 | 団体(20名以上) | |
---|---|---|---|
一般 | 1300円 | 1100円 | 1100円 |
高大生 | 900円 | 700円 | 700円 |
小中生 | 500円 | 300円 | 300円 |
※親子セット | 1300円 |
※お得な親子セット券を前売のみ発売します。 大人(一般)と子ども(小中生)のセットで1,300円。 親子2人で当日一般料金と同じ価格です。 お求めは開催前日の4月15日まで。
■観覧券は主要プレイガイド、主なコンビニエンスストア、チケットぴあ(Pコード=987-151)、ローソンチケット(Lコード=48068)、イープラス、近鉄営業所、中日新聞販売店などでお求めいただけます。
*店舗により、発券手数料の必要な販売所があります。事前にご確認ください。
オルメカ文明展公式ホームページもご覧ください
http://event.chunichi.co.jp/olmeca_nagoya/index.html
オルメカ文明は、紀元前1500年頃、メキシコ湾岸地方に突然あらわれた新大陸(アメリカ大陸)でもっとも初期の古代文明です。 文明を築いたのはベーリング海峡を渡ってきたモンゴロイドの人々。巨大の石を彫刻し、土造りのピラミッドを築く建築技術、ヒスイなどの玉石を精緻に加工する技術などをもっていました。
マヤ文明をはじめとする中米古代文明に共通する美術様式や宗教体系などから「新大陸の母なる文明」とよばれ2ています。 この展覧会では、いまだ謎のおおいオルメカ文明を現地の最新の研究成果をもとにわかりやすく紹介します。巨大なオルメカヘッドをはじめ、ジャガー神像、ヒスイの仮面、彩られた土器、さまざまな土偶など、およそ130点を展示いたします。
マヤ文明はオルメカから始まったともいわれています。展覧会は、マヤから時代をさかのぼることから始め、熱帯のジャングルに隠されたオルメカの世界を巡り、再び「マヤへの道」をたどって、最後は2012年「マヤ暦による世界の終末」問題など、さまざまな謎にも挑戦します。 日本初! オルメカ文明の全貌とマヤ文明の起源をたどる本格的な展覧会です。
巨石人頭像(オルメカヘッド)
サン・ロレンソ遺跡/ 紀元前1,200年頃 /ハラパ人類学博物館
オルメカ文明を代表する石彫で、支配者や球戯の選手を表現している。
オルメカとは「ゴムの国の人」という意味。スペイン植民地時代にメキシコ湾岸の人々を指して、そう呼んでいました。熱帯のジャングルにおおわれたこの地方で発見された古代文明であることから「オルメカ文明」と呼ばれるようになったのです。
紀元前1,500年頃、巨大な石の造形物やさまざまなヒスイ製品を生み出したオルメカ文明は、その建築や美術の様式、宗教体系など、多くの要素が中米に生まれた古代文明の基礎となっていることから「新大陸の母なる文明」と言われています。
裸の女性を表現した土偶
裸の男性を表現した土偶
ともにラ・ベンタ遺跡/紀元前1,000~400年頃/ラ・ベンタ遺跡博物館 巨大な石彫、精巧なヒスイ製小像とともにさまざまな土偶がつくられている。
ラ・ベンタ遺跡
オルメカの造形美術は、大小の石彫、ヒスイ製品、土偶、彩色された土器など幅広いジャンルにみることができます。そのなかでひときわ目を引くのが、大量のヒスイや玉製品です。金属を持たないオルメカの人々の熟練した技術に驚かされます。崇拝していたジャガー神や王の姿を彫刻しています。
オルメカ美術は、欧米では以前から高く評価され、現代美術にも大きな影響を与えたと言われています。
ヒスイのマスクアロージョ・ペスケーロ遺跡/紀元前1,500~1,000年頃/ハラパ人類学博物館
精巧につくられたヒスイのマスク。
顔には神官などの高位の人物を示すトウモロコシのモチーフが彫られている。
王の姿を描いた石斧
アロージョ・ペスケーロ遺跡/紀元前1,600~1,000年頃/ハラパ人類学博物館
ヒスイ製の石斧に豪華な衣装をまとった王の姿が描かれている。
このような石斧は土中に立てて埋納され、
後のマヤ文明に特徴的な石碑の原型と考えられている。
ジャガー神像
ロス・サルダードス遺跡/ 紀元前1,200年頃 /ハラパ人類学博物館
ジャガーが吼えていることを表す「へ」の字形の口と上向きの鼻の表現から、
オルメカに特徴的な半人半獣の神であるジャガー神を表していることがわかる。
オルメカの人々の文化はまだ謎につつまれています。巨大な土づくりのピラミッド状の建造物を中心とした宗教センターを築き、大きな石彫の記念物を配していました。近年、調査が行われたベラクルス州南部にあるエル・マナティ遺跡は、オルメカの「聖なる地」でした。最新の発掘調査によって出土した木製彫像、埋納された大量の石斧、ゴムボール(複製)などの遺物から、オルメカにおける信仰、精神社会について紹介します。
ゴムボール(複製)
エル・マナティ遺跡/ 紀元前1,600~1,000年頃/INAHベラクルス州センター
中米最古のゴムボール。オルメカの時代から球戯があったことがわかる。
大量のヒスイ製石斧とともに埋納されていて、
宗教的な儀礼に関連していることがわかる。
オルメカ文明の中心地メキシコ湾岸地方以外の地域から発見された同じ時代の遺物を展示し、オルメカ文明の交流と広がりをあきらかにします。メキシコ中央高原のトラティルコ遺跡や太平洋に面したチアパス州の各遺跡からの出土資料をご覧ください。
笑顔のマスク
トラティルコ遺跡/ 紀元前1,000~400年頃/国立人類学博物館
笑顔を表現した土製のマスク。
トラティルコ遺跡のマスクは墓から出土することが多い。
神官像
ティルテペック遺跡/ 紀元前1,000~400年頃/ INAHチアパス州センター
像の頭飾りと後ろ全体が動物の口を表現している。
動物の口から人物が登場する情景は
オルメカ文明にしばしばみられる表現であり、
太平洋側までオルメカの影響が及んでいたことを示す資料の一つである。
メキシコからグァテマラの太平洋側地域には、西暦紀元前後の古い暦(マヤ長期暦)を刻んだ石彫が発見されています。マヤ文明のはじまりがここにあったという説もあります。マヤ文明はこの地域から始まったという説もあり、オルメカ文明の終末からマヤ文明の起源の謎に迫ります。
マヤの石碑
チキニハ遺跡/紀元後700~800年頃/ INAHチアパス州センター
特別出品。マヤの紋章文字が彫られている マヤ古典期の石碑。
チキニハ遺跡は、最近、発掘調査の始められた、
チアパス州とタバスコ州との境界近くに位置する中規模の遺跡である。
All Photos : CONACULTA, INAH
■記念講演会 会場:当館講堂(定員220名・当日先着順・聴講無料)
■展示説明会 会場:当館講堂(定員220名・当日先着順・聴講無料)
■ラテンバンド生演奏 会場:1階展示会場前 ロビー
■わたしだけのオルメカヘッド
会場:展示説明室 時間:10:00-16:00 各日とも先着60名様
参加費:一人500円。
オルメカヘッドのミニチュアに、自分だけの色をつけよう!
先着順ですので、お待ちいただくことがあります。
■きみもジャガー王
期間中の毎日、展示会場内で(観覧料が必要です)。
ジャガー王はオルメカ文明最強の王です。
ジャガー王のかぶり物をつけてオルメカヘッド(複製)と記念撮影ができます。
先着順ですので、お待ちいただくことがあります。
■オルメカクイズに挑戦!
期間中の毎日、展示会場内で(観覧料が必要です)。
会場内のクイズをさがして答えよう。スタンプコーナーもあるよ。
■大道芸人大集合!
会場:博物館正面庭園
時間:いずれも11:00~と14:00~の2回、無料
出演:ぼびー(4月30日・5月3日)
ピエロのとんとさん(5月1日)
あおき(5月4日・5月5日)