過去の展覧会の紹介
会期:平成23年1月8日(土)~平成23年2月27日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(展示室への入場は午後4時30分まで)
休館日:1月11日(火)・17日(月)・24日(月)・25日(火)・31日(月)および
2月7日(月)・14日(月)・21日(月)・22日(火)
観覧料:無料
氷冷蔵庫
本館の資料収集活動の成果を公開する収蔵品展も第34回を迎えました。
今回は、近年収集した資料を中心に、近・現代の名古屋市民の生活に関連した館蔵資料約160点を紹介します。
本館の館蔵資料は、平成22年(2010)3月末時点で、20,118件225,059点に達しました。このうち、生活や生産などに関する館蔵資料は、6,974件41,267点にのぼります。その多くが名古屋市民のみなさんからご寄贈いただいたものであり、市民の暮らしの移り変わりを色濃く反映したコレクションであるといえます。
この展覧会が、より多くの市民のみなさんが郷土の暮らしへの関心をたかめ、よりよき明日の暮らしへのヒントを得る機会となることを願っています。
あわせて、郷土博物館としてのこの特色を活かす試みとして、本館では、平成13年度以来、常設展フリールームあるいは収蔵品展において、あるいは体験学習室として、小学校の社会科学習を支援する「くらしのうつりかわり」事業を開催してきました。今回の収蔵品展でも、小学校3年生の社会科学習の支援を目的のひとつとしています。
夏のくらし、冬のくらし、明かりの道具のうつりかわりなどを中心に、近現代の市民生活で用いられてきた「くらしの道具」を展示します。
【主な展示資料】
洗濯板とたらい:たらいは昭和15年(1940)に結婚した人が、洗濯板は昭和19年(1944)に結婚した人が嫁入道具として持参した「スフ洗い板」。
洗濯板とたらい
おひつ:昭和28年(1953)の結婚祝い。昔は一度にたくさんのご飯を炊き、木で作られたお櫃に移して保管しました。
ご飯を入れたお櫃
ほとんどの資源が軍需優先であった戦時下において、代用資源によってつくり続けられたさまざまな「くらしの道具」を紹介します。代用品登場以前と同じ形のものを作り続けたことに注目してください。
【主な展示資料】
靴(ウナギ皮製):戦時下の物資不足のなかで、ウナギの皮で製作された靴。昭和18~19年(1943~44)ごろ、高等女学校の女性教員に支給されたもの。昭和36年(1961)ごろまで使用。
ウナギ皮製の靴
竹兜:昭和19~20年(1944~45)ころ、町内会のあっせんで購入したもの。学徒動員された中学生が軍需工場へ通うときに防空頭巾とともに持ち歩いていた。
教科書や答案用紙、文房具など、むかしの子どもたちの身近なところにあったものを展示します。
【主な展示資料】
たろう: 昭和23年(1948)発行。戦後、新しく作られた社会科の最初の教科書。小学校第3学年用。
教科書「たろう」
現代の生活は電気なしには成り立ちません。市民生活に浸透していったさまざまな電化製品を紹介します。
【主な展示資料】
テレビ:昭和31年(1956)4月以降に発売された国産の真空管式テレビ受像機。今回の収蔵品展にあたって受像できる状態に修理。展覧会の会期中は、毎日、現代の放送を受信し、放映する予定。
テレビ受像器
電蓄:昭和13年(1938)ごろ、アメリカから輸入したスピーカーやピックアップなどを組立て、日本製のキャビネットに収めたもの。博物館で補修し、レコード盤の再生が可能。会期中の「SPレコードを聴く会」でも使用。
レコード再生試験中の電蓄
小学校3年生の社会科学習の支援を目的として開設する学校団体専用の「くらし体験学習室」を、下記の通り、一般公開します。
公開日は、会期中のうち、以下の通り、1月15日以降の土・日・祝日です。
公開日 1/15(土)・1/16(日)・1/22(土)・1/23(日)・1/29(土)・1/30(日)、2/5(土)・2/6(日)・2/11(金・祝)・2/12(土)・2/13(日)・2/19(土)・2/20(日)・2/26(土)・2/27(日)
たらいで洗濯をする(くらし体験学習室)