特別展「発掘された日本列島2019」・地域展「尾張の城と城下町 三英傑の城づくり・町づくり」
日本では全国で毎年8,000件以上の埋蔵文化財の発掘調査がおこなわれています。その中でも、近年成果がまとまった注目の12遺跡を時代毎に選りすぐって紹介するものです。あわせて被災地の埋蔵文化財の紹介や、史跡名勝天然記念物保護に関する特集展示を行います。 同時開催する地域展では、「三英傑」と称される信長・秀吉・家康が関わった尾張地域の城から、城づくり・町づくりの様子を最近の発掘成果も含めて紹介し、戦国時代から江戸時代への変革をたどります。 全国と地域、2つの展示を通じて、埋蔵文化財の豊かな世界に触れていただければ幸いです。
展覧会名称 |
特別展「発掘された日本列島2019」・地域展「尾張の城と城下町 三英傑の城づくり・町づくり」 |
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会期 |
令和元年(2019)11月16日(土曜)から12月28日(土曜) |
休館日 |
毎週月曜日(祝休日の場合は開館、翌平日休館) |
開館時間 |
9時30分から17時(入場は16時30分まで) |
会場 |
名古屋市博物館1階 特別展示室・部門展示室 |
主催 |
文化庁、名古屋市博物館、中日新聞社、全国新聞社事業協議会、名古屋市教育委員会、愛知県教育委員会、(公財)愛知県教育・スポーツ振興財団 |
協力 |
全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会、全国埋蔵文化財法人連絡協議会、(公財)元興寺文化財研究所、共同通信社 |
後援 |
全国史跡整備市町村協議会 |
一般 | 高大生 | 中学生以下 |
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1,000(800)円 |
600(400)円 |
無料 |
本展では障害者等割引観覧券をローソンチケットにて販売します。 (Lコード=43441)(令和元年12月28日[土]15時30分まで販売)
当日券 | 障害者等割引観覧券 | |
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一般 | 1,000円 | 500円 |
高大生 | 600円 | 300円 |
近年発掘調査の成果がまとまり、全国で話題となった12遺跡を紹介します。
蹲踞【そんきょ】土偶 川原平(1)
遺跡 青森県埋蔵文化財調査センター蔵
土製耳飾り エリ穴遺跡 松本市教育委員会蔵
家形埴輪 金蔵山古墳 岡山市埋蔵文化財センター蔵
東日本大震災の発生から8年。いまだ復旧・復興の道半ばである福島県沿岸部、浜通り地域は、極めて個性的な文化をはぐくんできた魅力ある地域です。この地域に根付いた歴史文化を遺跡・遺物の展示を通じて紹介します。
人面装飾付注口土器 七社宮【しっちゃみや】遺跡 浪江町教育委員会
本年は「記念物」(史跡名勝天然記念物)保護の取り組みが始まってから100年を迎えます。これに合わせ、「記念物」保護の歩みと未来へ伝える重要性を紹介します。
特別天然記念物 コウノトリ
名古屋台地の北東部、中世に「那古野【なごや】」と称されていた地域は、戦国時代には今川那古野氏の拠点でした。ここを織田信長の父・信秀が攻略し、織田家の支配下となるのです。今川氏が入る以前の様相も含め、戦国の「なごや」の城の様子を紹介します。
名古屋城三の丸遺跡の堀断面 愛知県埋蔵文化財センター提供
永禄6年(1563)、織田信長は居城を清須から小牧山に移しました。近年の発掘調査では山頂部全体を初めて石垣で囲んで権威の象徴とし、城下にも居住区画を設定して町づくりをおこなっていたことが明らかになりました。近世城郭と近世城下町の出発点と位置づけられる最新の発掘成果を紹介します。
灰釉水滴 小牧山城 小牧市教育委員会蔵
清須は、室町時代以来守護所として尾張の中心でしたが、天正14年(1586)、信長の次男・信雄が入城するにあたり、大改造をおこないました。 発掘調査からは、従来の守護館を廃して石垣と瓦葺き建物を築いたことが分かりました。さらに近年では天守の存在も明らかになりました。拡大した城下全体を堀と土塁で囲み、「関東の巨鎮」といわれるほど発展した政治・軍事・経済の要所だったのです。
金箔桐文鬼瓦 清州城下町遺跡 清須市教育委員会蔵
慶長15年(1610)、徳川家康により、徳川義直の居城は清須から名古屋に移されました。 巨大な天守・御殿・武家屋敷などが配置された城の中枢部を、壮大な高石垣と堀で囲み、正方形に整然と区画された町屋を中心に広大な城下町が設計されました。ここに近世城郭と近世城下町の到達点ともいえる都市がうまれたのです。発掘調査から明らかになる究極の城づくり、町づくりの様子を紹介します。
名古屋城所用銅板鬼瓦 名古屋城総合事務所
「発掘された日本列島2019」展の見どころについて
*聴講無料。
*当日9時30分より整理券を展覧会会場入口で先着順に配布します(1名につき1枚のみ)。
*聴講無料。各回のみの参加もできます。
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シンポジウム テーマ 城下町を彩った金・銀・銅
戦国時代から近世初め頃の城下町に見られる金・銀・銅などでつくられた製品や加工技術について、最新の研究成果をご紹介します。
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