カンボジアは、東南アジアのインドシナ半島のほぼ中央に位置し、ベトナム・ラオス・タイの3国と隣接します。 インドシナ半島を代表する大河・メコン川が、国土を南北に縦断しています。国土の面積は181,035km²で、日本の半分ほどの広さです。 国民はカンボジアの伝統的な主要民族であるクメール族が90%を占め、クメール語を公用語とします。
カンボジアは、クメール族のアンコール王朝が9～15世紀という長期間にわたり統治を続けてきましたが、その後はベトナム、タイの支配する地域となり、 19世紀中頃からフランス植民地の時代、1940年代から1991年までは独立闘争や、武装政治組織による国内紛争と圧政の時代が続きました。 こうした混乱と紛争によって、アンコール王朝の多くの遺跡や彫刻が破壊されるなどの被害に遭いました。
ようやく現・カンボジア王国としての平和な時代がやってきたのは、国民議会総選挙と新憲法発布がおこなわれた1993年頃からのことです。 歴史と自然の豊かな風土、まじめで大らかな人々の気質を基礎にして、現在は日本をはじめとする国外からの支援や企業進出を得て、教育や経済は発展の道のりを歩んでいます。 また、人気の観光地として国外から多数の観光客が訪れており、アンコール王朝時代の歴史遺産も修復が進みつつあります。
