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古筆のたのしみ
平成23年5月31日(火)~7月10日(日)

 古くからわが国には、筆跡によって古人を偲ぶ、あるいは優れた筆跡を芸術として鑑賞する、という文化があります。古人とは、狭義には奈良・平安・鎌倉時代の著名人を指しますが、次第に江戸時代前期頃の人までを含むようになりました。この古人の筆跡を「古筆」とよびます。時代が下るに連れて「古筆」を求める人が増え、室町時代後期から安土桃山時代には、冊子本であったり、巻子本であった「古筆」を、切断して収集するというようなことも行われるようになりました。これが「古筆切」です。
 「古筆切」は、掛幅に改装されたり、筆跡の手本「古筆手鑑」に収められたり、また屏風などに貼られて鑑賞されました。ここでは、姿を替えながらも大切に伝えられ、また愛されてきた「古筆切」を紹介します。
展示品
(1)重要美術品 日野切
   千載和歌集断簡 藤原俊成筆 1幅 平安時代後期~鎌倉時代
(2)古筆手鑑『寶墨亀鑑(ほうぼくきかん)』 江戸時代中期調製
   奈良~江戸時代前期の古筆切や短冊・色紙148葉を貼った手鑑。
   古筆鑑定家の古筆了仲によって調製されたもので新出資料。
   (場面替えをします)
古筆手鑑『寶墨亀鑑』から伝猪苗代兼載筆「伊勢物語切」 室町時代

古筆手鑑『寶墨亀鑑』から伝猪苗代兼載筆「伊勢物語切」 室町時代

(3)古筆貼交屏風(こひつはりまぜびょうぶ) 昭和前期調製
   平安~鎌倉時代の古筆切9葉を散らし貼りにしたもの。
   「伊予切」「因幡切」「内侍切」「夢記切」など著名な切が多い。
古筆貼交屏風から明恵筆「夢記切」 鎌倉時代

古筆貼交屏風から明恵筆「夢記切」 鎌倉時代
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