森川コレクション 如春庵(にょしゅんあん)と名古屋城
森川コレクションは、この地方を代表する茶人森川如春庵(1887~1980・本名勘一郎)が収集した茶道具や美術品のコレクションです。今回はこの中から、名古屋城やその歴史に関係のある資料約10点を紹介します。
名古屋びいきだった如春庵は、名古屋の茶道の興隆につくしました。戦後には、名古屋城内に「猿面茶室」を復元するために尽力し、晩年にはその収集品188件211点を名古屋城に寄贈しました(平成18年に名古屋市博物館に移管)。「猿面茶室」で如春庵が用いた道具や、名古屋城にゆかりの深い資料からは、如春庵が名古屋城に寄せた想いを偲ぶことができます。
青磁笋花入 南宋時代 12~13世紀1口
竹茶杓 古田織部作 慶長18年(1613)1本