展示

常設展テーマ10

宮本陣(みやほんじん)南部家(なんぶけ)の書画

  • 平成30年9月26日(水曜)から12月2日(日曜)まで

 本陣とは、大名・公家などが公用旅行の際に利用した休泊施設。宮宿(熱田)には二軒の本陣が置かれ、南部(赤本陣)・森田(白本陣)の両家がそれぞれ経営していた。この内、南部家からご寄贈いただいた伝来品を紹介する。南部家に宿泊した大名・公家が残した書状・和歌短冊や南部家の当主が収集した書画を中心に、本陣で使用した印鑑、家紋入りの重掛(じゅうがけ)など。

紙に墨で書かれた手紙の写真

細川綱利(つなとし)書状 南部等梅(とうばい)宛 江戸時代前期 正月十七日付

南部家の初代南部等梅(光則)に宛てられた細川綱利(1643~1714。熊本藩主、越中守)からの書状。等梅が送った年始状と品物二種に対する礼状。

あさぎ色の絹地に白く染め抜かれた家紋の写真

南部家の家紋 定紋(じょうもん)入り重掛(じゅうがけ)

重掛はふくさの一種で、贈り物などを重箱に詰めて差し出す時に、重箱に掛けて用いるもの。南部家の正式な家紋は「対い鶴(むかいづる)」で、翼を広げた二羽の鶴が左右対称に向かい合うデザイン。